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2003年5月21日号(毎週水曜更新)

曽我さん、朝日に抗議文

 拉致被害者の曽我ひとみさん(43)(新潟県真野町)は14日、「朝日新聞記者が、町役場のファイルを無断で盗み見て、了解を得ずに夫の住所を記事化した」として、謝罪を求める抗議文を内閣官房を通じて朝日新聞社社長に送った。
 問題となったのは、13日付け同紙夕刊社会面(東京本社最終版)の「曽我さんに夫から手紙」という記事。夫のチャールズ・ジェンキンス氏(63)から、町役場を経由して曽我さんへ手紙が届いたことを紹介する内容で、平壌市内の集合住宅の所在地や部屋番号が記されていた。
 曽我さんは抗議文で、「今後、私からの手紙が届かなくなったり、不利益が生じたりした場合、どう責任を取るのか」と批判。さらに、「納得いく回答と謝罪があるまで、朝日新聞記者が共同会見に参加することを拒否する」とした。


[読売新聞(5月14日)より引用]

【編集長の目】
関係者が原稿を見た時、誰も疑問を持たなかったのか?それが不思議でなりません。私個人がネットに住所を公表するとしても怖いのに、新聞で住所を載せたらどうなるのか?感じなかったのでしょうか、何も。


「記者の心得」
大学職員 石井 涼子(23)
ひどいです。曽我さんの人格を無視していると思います。マスコミ関係者には、個人情報と伝えるべき情報の区別をきちんと判断してもらいたい。マスコミじゃないけど、私がここに書く一言が誰かを傷つけることがあるわけで、私も注意しないといけないな。

「本当の得ダネとは??」

プロバイダー会社勤務 前田智美(23)

イラク戦争に白装束集団、ミーハーに流れ行く報道の現状。一時の加熱ぶりもすっかり鳴りを潜めてしまった拉致被害者問題。再度注目を集めるためには、こんな方法しかなかったのだろうか?目的も手段も本来の報道があるべき姿から大きくずれてしまったみたい。

「私は怒っている」

ソフトウェア開発会社 青木泰子(30)

極めて悪質。会社ぐるみの確信犯と言われても仕方ない。他紙にないスクープだと思ったとか、外国の住所だから問題ないと判断したとか、体のいい言い訳じゃないか。うっかりデスクを通ったとは信じがたい。隅っこに謝罪文載せるだけで許されることか!

「真野町役場が一番悪い」
フリー編集者 大塚 ゆきゑ(30)
他紙に抜かれて悔しい思いを抱えつつ役場に行くと、封書コピーが入ったファイルが広げられていた。この状況で住所を書きうつさない方が記者として不自然だ(善悪は別として)。曽我さんは朝日新聞と同様にずさんな真野町役場にも抗議すべきである。

 

ニュース関心度合計(/20)

石井★★★
前田★★★★
青木★★
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