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2003年6月11日号(毎週水曜更新)

万景峰号、監視・検査体制を強化

 政府は5日、新潟西港に9日に入港を予定している朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の貨客船、万景峰(マンギョンボン)号について、初の関係省庁対策会議を開き、今年1月の入港時の14倍に及ぶ1800人態勢で監視・検査に臨むことを決めた。船内立ち入りも外国船舶調査官ら約170人態勢とし、密輸や密入出国を許容しない強い姿勢を示す。

 北朝鮮に輸出される貨物についてはミサイル部品への転用などが指摘されている。このため、今回は専門知識を備えた安全保障貿易検査官3人が税関職員と合同で積み荷を総点検する。
 立ち入り検査は、昨年まで海保職員10数人で実施され、場所も船橋や機関室などに限定されていた。今回は船体の安全性を検査、不備があれば出港を停止できるポートステートコントロール(PSC)を10年ぶりに復活させる。国交省の外国船舶調査官20人が客室や船室にも立ち入り、船内を詳細にチェックする。
 検疫官7人も初めて船内に入り、SARS対策などを理由に乗員乗客全員の検温を実施。海上保安庁も人員を大幅増員し、入港時に限ってきた立ち入り検査を出港時にも行う。警察庁は周辺警備などに1500人を配置し、関係省庁の職員に同行しての乗船も検討している。


[毎日新聞(6月6日)より引用]

【編集長の目】
万景峰号の来航は、日本政府の姿勢を決める良い機会ではないでしょうか。うやむやではなく、そこにはっきりとした方針が欲しい。国民もそうした政府の姿勢を見ているし、待っているようにも思えます。


「当然のこと」
大学職員 石井涼子(23)
確かに一国の船を集中的に検査するのは不平等に思う。北朝鮮に疑いのメスを入れるのも核問題に響きそうで怖い。でも、不正送金や麻薬輸出等の疑惑が出ている以上、それをグレーのままで放置するの治安上不安。日本の毅然とした態度をこのまま継続してほしい。

「歴史の闇を運ぶ船?」

ポータルサイト勤務 高橋明彦(28)

そもそも存在を知らず不勉強を猛省し…調べましたが就航は1959年に遡るとの事。年20回以上往復をし都度疑惑も尽きなかった万景峰。国際問題の隙間と歴史の暗部に放置された疑惑船な印象。今回急遽の寄港延期ですが…逃げたら認めてると同義っしょ。

「来るなら堂々と」

大学院生 服部圭介(25)

結局、今回の寄港は延期。「検査を強化したら来なかった」ではまるで、ヤバイものがあるというのを自ら露呈しているようなものだ。何も疚しいことがないなら、堂々と来るべきだろう。在日の方と祖国の肉親との連絡手段までなくなるのは、悲しい事だ。

「冷や冷やしてます」
プロバイダー会社勤務 前田智美(23)
入港中止の決定的理由は、日本での復路の燃料供給を中止したことらしい。かなり強気の制裁に、次はどうでるのか!?エビアンサミットの件もあり、一触即発な事態も近しか!?核シェルターの出番が来ないことを祈りつつ、動向を見守るしか出来ない無力な自分。

 

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