エビアンサミット、閉幕 |
第29回主要国首脳会議(エビアン・サミット)は3日午前(日本時間同日夕)、北朝鮮による核開発と日本人拉致問題の包括的解決への支持を盛り込んだ議長総括を採択し、閉幕した。
イラク復興では、米英の占領統治を認めた国連安全保障理事会のイラク経済制裁解除決議を歓迎する意向を表明した。世界経済については、潜在的な成長力を確認し、持続的成長の達成に向けたマクロ経済政策の協調体制を打ち出した。世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(新ラウンド)を期限内に成功させることでも合意した。
議長総括に関する討議はエビアン市内のホテルで、約40分間行われた。中東訪問のためサミットを2日午後の討議から中座したブッシュ米大統領は代理を立てなかった。
議長総括では、北朝鮮問題について、「核問題及び拉致など未解決の人道問題に対する包括的な解決を平和的な手段によって追求する関係者の努力を支持する」と明記し、日本の対北朝鮮政策を全面的に支持した。議長総括で拉致問題に触れたのは初めて。韓国の平和繁栄政策についても支持を表明した。
イラク復興については国連決議を歓迎した上で、「イラクを復興させる時が来たとの確信を共有する」として、復興への協力が主要8か国(G8)の共通課題であるとの認識を示した。イラク戦争をめぐって、米英と仏独の間に生じた亀裂は一応は修復した形だ。
中東和平では、パレスチナ・イスラエルの新和平案「ロードマップ」(行程表)の実施をG8が共同で支援する決意を強調した。また、G8各国がパレスチナ経済復興計画を支援する手段を検討することでも合意した。
イランの原子力計画が大量破壊兵器拡散に及ぼす影響を看過しないとした「大量破壊兵器の不拡散に関するG8宣言」を改めて確認。
新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)については、制圧のための国際協力増進で合意した。
[読売新聞(6月3日)より引用]
【編集長の目】
国際的にも日本人拉致がはっきり問題にされてきたのは良い事。しかし、裏を返せば北朝鮮の危険度が無視できないところまで来てしまったということでもあると思うんです。日本人自身が改めて危機に対する意識を高めていかないと。
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「展開が早い・・・」 |
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大学職員 石井涼子(23)
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サミット後、モナコGPの余韻と仕事に追われ、気が付けばイラク新法の骨組みが出来てた。展開の速さが意外。正直、湾岸戦争の時のように自衛隊後方支援に対して、ひと悶着あると思っていたから。同様に拉致問題も各国が素早く動いてくれればいいのだが。
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「だから首脳は良く集まる」 |
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ポータルサイト勤務 高橋明彦(28)
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直後の中東和平ですっかり影が薄くなった感も有りますが…毎回思うのですが、このIT技術の進んだ世界で、多忙を極めるな首脳が敢えて「集まる」事の非効率(危険・コスト・時間etc)。「会う」事の大切さってのはまだまだITでは代替出来ないようですね。
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「テロの概念の深化」 |
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大学院生 服部圭介(25)
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その賛否はともかく、「日本人拉致問題」がサミットで議論されたのには驚いた。確かに深刻な問題だが、歴史的に国際政策協調を軸とするサミットには似合わないと思っていたから。地域的なテロに対しも国際協調、これが21世紀の新しい世界なんだと実感。
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「走れコイズミ君」 |
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プロバイダー会社勤務 前田智美(23)
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その実体に謎が多すぎるゆえに、諸外国からの理解も得られがたい拉致問題だが、やっと核問題と並んだ。久々にやるやん、小泉首相。だけど、まだ足掛りを作っただけにすぎない。ここから、どれだけ現実的解決が得られるか!拉致問題解決の道のりは長い。
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