米LiftPortは、米国宇宙協会(National Space Society)が進めている、地球と宇宙ステーションを結ぶエレベーター「Space
Elevator」建設計画への正式な参加を表明した。2018年4月12日が運行開始予定日とアナウンスされている。
Space Elevatorを、サイエンス・フィクションの世界ではなく、現実の宇宙計画として科学的な観点から綿密なる研究調査を行うプロジェクトに、これまで半世紀以上の歳月が費やされてきた。NASAの研究所となるInstitute
for Advanced Concepts(NIAC)を始め、Eureka Scientific、HighLift Systemsなどの研究機関が調査に加わり、すでに技術的な見地からは、Space
Elevatorの建設着手にゴーサインを出す報告書が提出されている。
これを受けて、National Space Societyは、Space Elevatorの建設計画に対する社会的な認知度を上げることにより、世界各国の協調と理解を得られるとのコンセプトから、積極的なPR活動を展開中。建設には巨額の費用がかかるものの、完成すれば、宇宙に向けてロケットを打ち上げるよりも、はるかに少ない費用で安全かつ容易に宇宙計画を進められるとのメリットが強調されている。
大気圏外には約4時間で到達し、エレベーターの最大積載量は5トン。海上プラットフォームと宇宙ステーションを、1年に数百回の往復が可能という。通信衛星や、太陽エネルギーを利用した発電システムといった物資の輸送のみならず、人間を乗せて運行することも計画されており、手軽な宇宙旅行が実現することになるかもしれない。
[MYCOM PC WEB(6月27日)より引用]
【編集長の目】
バベルの塔みたいな発想で、とても想像ができません。時として、科学は常識から外れた事を実現してしまいます。そして、それを考えだすのは科学者の皆さん。すごいなぁ。
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