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2003年7月16日号(毎週水曜更新)

加害少年の親も表に出すべき

 鴻池祥肇防災相は11日午前の記者会見で、長崎市の男児誘拐殺人事件に関連し、「少年自身の罪が問えないなら、(加害者の)親なんか、市中引き回しで打ち首にすればいい。それが道徳心のある子供を育てようということにつながる」と述べ、親の責任を問うべきだとの考えを示した。

 また、鴻池氏は、「こんなことをしたらえらいことになると自覚させるには、被害者の両親だけを(テレビなどに)映すのではなく、加害者の親を引きずり出すべきだ。親なり、担当の校長なりが前に出てくるべきだ」と強調した。さらに、「信賞必罰、勧善懲悪があまりに欠落した戦後教育を受けた人がパパやママ、校長、政治家、役人になっている」と語った。鴻池氏は政府の青少年育成推進本部の担当閣僚で、今夏に策定する青少年育成施策大綱の責任者。同日の閣僚懇談会では、「大綱はスローガンばかりなので出さないようにしたい。大綱を出せば、国民はビフテキを食べたいのにコンニャクを出されるようなものだ」と述べ、大綱に代えて青少年犯罪対策を策定するための政府の検討会を設置する考えを示した。


[読売新聞(7月11日)より引用]

【編集長の目】
この発言は極端すぎるし、大臣の発言としては疑問を持つけれども、現在の「教育」の現場で、子供に対する親と教師の腰が引けている事実は確か。この「責任をもてない=強く指導できない」という悪循環も、大きな問題の1つではないでしょうか。


「子育てに不安」
大学職員 石井涼子(24)
意見としてはもっともだと思うけど、私は現代風パパママに育てられてここまで来た。ということは、両親を見習って子育てすると間違った道に反れてしまう可能性もあるって事でしょうか。良い子育てが何なのか手本が無い今、子を産むのが億劫になる。怖い。

「罰を受けたとしても」

プロバイダー会社勤務 前田智美(23)

罪を犯した少年の親を打ち首にしたところで、少年犯罪は減らないと思う。今私たちがすぐに実行できる事は、自己防衛です。全ての人がルールを守る世界であればよいのですが、悲しいけれどそんな世界はありません。打ち首にしたい気持ちはわかりますが・・。

「問題解決策とはならない」

フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)

神戸小学生惨殺事件のとき、神戸では加害者の両親の写真や勤務先など一瞬で広まった。しかし、それから神戸の少年犯罪が減ったとは思えない。加害者の両親を公開することと、犯罪が減ることとは別。年齢不問の刑罰制定が必要だと思う。

「こんな責任者では困る」
葬儀関連派遣社員 浅羽祐治(32)
性衝動というのは道徳や法律よりも一次的なもので、責任を親や社会に押し付けられない。誰もオナニーの回数や性欲の傾向まで管理できない。社会の範疇を超える性癖を持った人を受け入れるか排除するか、事態は人の尊厳に踏み込んでいくのです。

 

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