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2003年7月16日号(毎週水曜更新)

海賊版CD、世界に10億枚!

 世界の海賊版音楽CDの販売枚数が2002年、初めて10億枚を突破し、海賊版の売り上げは前年比7%増の推定46億ドルに達したとする報告書を7月10日、国際レコード産業連盟(IFPI)が発表した。IFPIは世界のレコード会社1500社余りでつくる業界団体。

 この報告書によると、海賊版CDの販売枚数は2002年、14%増となり、過去3年間で倍以上に増加。世界で売られているCDの3枚に1枚は偽物になる計算だという。
 IFPIは、政府による海賊版対策が必要な上位10カ国・地域を初めて名指しし、ブラジル、中国、メキシコ、パラグアイ、ポーランド、ロシア、スペイン、台湾、タイ、ウクライナを挙げている。IFPIによると、海賊版の売り上げや正当な市場の規模、2001年以来の傾向などを勘案してこの10カ国・地域を発表。海賊版の率が最も高いのは中国で、録音製品の90%以上、5億3000万ドル相当が海賊版に当たると指摘している。


[ZDNet(7月11日)より引用]

【編集長の目】
海賊版がこのまま増えていけば、極論かもしれないが音楽の作り手達に十分なお金がまわらなくなり、音楽の質自体が下がっていくと思う。「いい音楽が聴けない」、結局は自分に帰ってくる問題ではないでしょうか。


「海賊版とネットの関係」
大学職員 石井涼子(24)
やはりインターネットが普及していない国に多いのかな。今、日本を含むネット諸国では海賊版よりもP2Pソフトでの音楽無料交換が圧倒的に多いはず。世界中にネットが普及したら海賊版なんて死語になるのかもね。でも音楽著作権違反は永遠に消えなさそう。

「音楽くらい本物を!」

プロバイダー会社勤務 前田智美(23)

安室奈美恵が不自然に宇宙空間に浮かんでいるジャケットとか、椎名林檎ベストになぜかSAKURAの曲が入ってたりとか、見て突っ込む分にはいいけど。芸術作品として完成されていない海賊版が流通している=音楽文化の衰退。音を楽しむ感性は失いたくない!

「国際基準はつくれない」

フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)

以前住んでいたベトナムはコピー製品の大国。CDやDVDはもちろん、アプリケーションソフトまで、コピー。著作権等の概念がまったくない。いくら国際機関が規制しても、国民性や概念を変えていくのはとても難しいことだと思う。

「文化を潰す」
葬儀関連派遣社員 浅羽祐治(32)
中国を訪れたとき、街のCDショップでも、ほとんど海賊版しか扱っていないことに驚きました。海賊版CDが中国の音楽流通業界を支え、文化を育んでいるのです。海賊版対策が、中国の都市に流れる洋楽を消してしまうことがないように願います。

 

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