セキュリティ甲子園、延期 |
経済産業省は25日、8月中旬に開催を予定していた、若者がコンピューターシステム防護の技術を競う「セキュリティ甲子園」を1年間延期すると発表した。政府主催として世界初の試みだったが、同省は「技術の不正利用をあおると誤解され、本来の趣旨が伝わらない懸念がある」と、延期理由を説明している。
セキュリティ甲子園は、高校や専門学校生がチームで参加。会場に用意されたパソコンネットワークを使ってお互いのサーバーへの侵入と防御を競い合い、情報技術(IT)教育の推進や優秀な技術者の卵を発掘しようという狙いだった。
ところが開催発表後に、システムに不正侵入する「ハッカー」コンテストではないか、といった犯罪誘発を懸念する声などが上がり、同省は「高校生などを対象とすることからも、このまま開催するのは好ましくない」と判断したという。
来年は、一定の条件下で最高の性能を発揮するプログラム開発競争など、技術の悪用が強調されにくい形での幅広い競技内容を検討する。
[共同通信(7月25日)より引用]
【編集長の目】
このコンテストが無くなっても、システムへの不正侵入は無くなりません。もともと、セキュリティ側とハッカー側の技術は紙一重なわけだし、むしろこうした大会を開いて、世間のセキュリティへの意識を高める方が効果的だと思うのですが…。
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「それクラッカーでしょ」 |
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プロバイダー会社勤務 前田智美(23)
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「ハッカー」コンテストならば、何も問題ないと思います。某セキュリティ会社の社長曰く、「ハッカーとは困難な目標を定め、だれもやったことがない技術的課題を乗り越えようとする」者たちのことですから。いい加減、「クラッカー」と報道してくれないかね。
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「技術の公開を」 |
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フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(26)
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私はそのまま強行的に開催してもよかったのではないか?と思っています。コンテストなので、技術を公開できるという一番大きいメリットがあるからです。取り締まる方もやりやすくなるし、メリットがたくさんあると思っています。
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「好機ととって」 |
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iモードコンテンツ会社 斎藤 滋(25)
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何を弱気なことを。セキュリティとハッキングは表裏一体。だから主催者側も、この大会を好機ととらえ、未来のハッカー候補生たちの情報を手に入れる場として活用すればいいのに。ただ、本当にヤル気のあるハッカーが参加してくれるのかは不安ですけど。
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「ドタキャンはないだろ」 |
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フリー編集者 大塚 ゆきゑ(31)
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こんなものがハッカー養成につながるとは思えないが、批判が出ることは予想できる。それでも実施に踏み切ったんだから、反対意見をねじふせる意見を持っていてほしかった。参加予定だった高校生と直前にキャンセルされてしまった東京全日空ホテルに同情する。
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