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2003年8月6日号(毎週水曜更新)

みんなで町並みを考えよう

 「きれい」「ひどい」と感じた道路の風景をカメラ付き携帯電話で撮って送って――。国土交通省の有識者会議「日本の道と街並みを考える会」は、市民が撮影した「子供たちに残したい&残したくないニッポンの道景色」を8月から募集する。デザイナーのコシノジュンコさんらが、寄せられた写真などを参考に道や街並みの色彩やデザインについて検討し、年度内に提言をまとめる。

 応募は9月15日まで、携帯電話のほか、インターネットでのデジタルカメラ画像、通常のプリントでも受け付ける。歴史的な街並みなど「残したい風景」のほか、雑然とした看板や風景をさえぎる高速道路など「残したくない」ものを撮影し、50字程度のコメントも付けて送ってもらう。送り先、詳細は
http://www.michi-keikan.comで。


[毎日新聞(7月30日)より引用]

【編集長の目】
アメリカの地下鉄で、落書きを消したら犯罪数が減ったように、見た目の環境が人間に与える影響は大きい。町並みの問題は、実はすごく大きな問題。国レベルでもっと積極的に取り組むべきだと思います。


「感化されるもの」
フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)
写メを撮って、町並みの姿を残していくことは面白いかも。毎日通る道で、同じ場所で写メをとり続けていくのも、変化を感じられるし。写メという便利な機械を通じて、町並みや景観を意識するというこの企画は、ずーっと続けて欲しいともいます。

「限りない可能性」

ポータルサイト勤務 高橋明彦(29)

「国民皆カメラ」状態の日本ならではの面白い試み。実はこれって「覗き写真」的脅威と同時に文化的に大きな動きになりえるのでは?誰でもピカソじゃないけど、誰でもいつでもその瞬間を記録でき、全ての人に即時共有できる。新しい可能性を感じるのは僕だけか?。

「みんな=有識者?」

大学院生 服部圭介(26)

廃墟だって「残したい」と思う人もあり、雑然とした看板にも愛着のある人がいる。美に対する価値観は人それぞれでそれを淘汰するのはそれに深く関わる人たちの意志であって、有識者たちではない気がする。会議室ではなく現場で起きていることなんだから。

「変わらない政治家たち」
葬儀関連派遣社員 浅羽祐治(32)
面白い試みだと思うけど、これが政治に作用するかというと疑問ですね。道路民営化推進委員会との攻防を見ていても、政治家が街並みを考える会の提言に影響を受けるとは思えない。せっかくだから写真コンペにして、大賞取った場所を永久保存にしてみては?

 

ニュース関心度合計(/20)

田中★★★★
高橋★★
服部★★★★
浅羽★★




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