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2003年9月3日号(毎週水曜更新)

万景峰号出航

  入港時と同じ厳戒警備の中、予定より9時間遅れの26日午後7時、万景峰(マンギョンボン)号の白い船体はゆっくりと新潟西港の岸壁を離れた。ふ頭で小旗を振る在日朝鮮人の学生らに見送られ、ほっとした表情を見せる乗船客。来月4日以降も入港が予定され、拉致被害者の家族らは改めて「入港阻止を」と訴えた。

 修学旅行に向かう朝鮮大学校(東京都小平市)の学生は、近くの在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)新潟県本部近くに止めたバスの車内で待機。やや疲れた様子を見せながら、乗船手続きを行う港のターミナルに向かった。北朝鮮に行くのは2度目という女子学生(19)は「本当に乗れるか不安だったけど、出港すると聞いてうれしくなった」と笑顔を見せた。乗船後、学生らはデッキで跳びはね、何度も「マンセー(万歳)」と声を張り上げた。


[毎日新聞(8月26日)より引用]

【編集長の目】
なだめたりすかしたりの対北朝鮮外交。孤立させてもいけないし、諸問題解決前には厳しい対応も必要だし。万景峰号への対応もまるっきりその通り。早く普通に航海できるようになってもらいたいですが…。


「故郷は捨てられない」
ソフトウェア開発会社 大石誠(29)
丁度夏休みの帰省の時期だっただけに、『離れた身内の住む故郷へ帰る』喜びには共感が持てた。でも、大人になって初めて祖国へ帰る方は、日本との生活の差をどう見るだろう?家族に会うのは楽しみだけど、ここには住めないわ・・・なんて、思ってるかもしれない。

「情報流入の力」

大学院生 服部圭介(26)

北は情報鎖国。政府間交流のない今、この万景峰号だけが北朝鮮への市民レベルの情報流入の場となっている。旧東独のように、情報による民衆の意識変化は体制を変える力となるかもしれない。拉致問題に関する複雑な感情はあるけれど、これで良かったと思う。

「何が待っているのだろう」

iモードコンテンツ会社 斎藤滋(25)

また多くの人たちが北朝鮮へと向かったわけですが、TVで伝え聞くとおりなら、彼らは祖国で何を感じて、何を思うのでしょうか。そして、それでも向かうのは、何があるのでしょうか。そのあたりのことが分からない限り、この問題は解決できないんでしょうね。

「さびれた観光船」
フリー編集者 大塚ゆきゑ(31)
船内映像を見た。1本二百円のジュース自販機、椅子だらけのパーティールーム。カーペット敷きの廊下。白ペンキでぬられた鉄製の手すり。それは日本のどこにでもある、さびれた観光船だった。でも、そのぶん外の騒ぎとのギャップを感じて薄気味悪さも覚えた。

 

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斉藤
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