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2003年9月24日号(毎週水曜更新)

少年非行の対策試案

 鴻池祥肇構造改革特区担当相(青少年育成推進本部担当)は18日、少年非行対策の試案をまとめ小泉純一郎首相に報告した。少年犯罪から国民を保護することを主眼に、14歳未満の少年事件で警察が捜査に準じた調査を検討する▽保護観察期間中に順守事項を守らない場合は少年院に送る――など少年犯罪に厳しい姿勢を打ち出した。
 試案は、少年を加害者の観点からとらえ直すという「少年法と異なる発想」に基づき(1)公衆を保護(2)事実解明の重視(3)親も含めた責任の自覚――の三つの観点から25項目の具体策を盛り込んだ。具体策では、公開手配に過度に慎重な制度運用の改善▽保護処分中に社会奉仕活動を行わせる仕組み――などを検討事項に掲げたうえ、カウンセリング受診命令など家庭への積極的な介入策も打ち出した。ただ具体策には強制的な手法も目立ち、人権擁護の観点からは議論を呼びそうだ。
 長崎市の幼児誘拐殺人事件など相次ぐ少年事件を背景に、鴻池氏は今年7月、取りまとめ作業に入っていた青少年育成施策大綱案を「スローガンばかりで国民から非難される」と批判。少年非行対策の具体案盛り込みを目指し、「少年非行対策のための検討会」で議論を進めてきた。


[毎日新聞(9月18日)より引用]

【編集長の目】
学校や親が「ゆとり」を持ちすぎて教育していけば、子供達の規律や倫理観が崩れていくのは確か。そうなると法で厳しくしていくしかないんですよね。でも、法でしめつけるぐらいだったら、学校の先生にある程度の厳しさを執行できる権限を与えたいです。


「少年法という名の躾」
プロバイダー会社勤務 前田智美(23)
昔は、悪いことをすれば親からそれ相当の叱りを受け、善悪を判断する能力を身につけていくのが当たり前だった。今、正当に子供を叱れる親が少なくなっている。だから、凶悪な少年犯罪が増えていく。親の代わりに法が子供を育てる時代になってしまったのか。

「ルールの前に」

iモードコンテンツ会社勤務 斎藤滋(25)

確かに、少年法の甘さを意識していた子もいるでしょうが、実際はもっと衝動的なものでは。これは、国がという話ではないし、きっと学校でもない。親とか周りの大人たちが、ちゃんと人の痛みがわかる子に育ててあげることが大事だと思います。幻想ですかね…。

「子供扱い」

大学院生 服部圭介(26)

悪い事を悪いと教えられなかった子供が罪を犯したとき、少年だからと甘い目で見ることがその少年の更正を助けるとは思えない。少年だからこそ更正の機会が多いのだから罪に応じた罰を与えなければいけないと思う。「子供扱い」がいつまでも子供な大人を作る。

「更に改善希望」
ソフトウェア開発会社勤務 青木泰子(30)
アブナイ情報にパソコン一台で簡単にアクセスできる今の世の中、少年犯罪も複雑・多様化するばかりです。ひたすら未成年者を守ろうとする少年法では、この変化に対応できるわけがない。単に年齢で判断せず、それぞれのケースに応じて対処していくのが理想。

 

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