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2003年10月15日号(毎週水曜更新)

しんちゃん、14億の版権被害

 日本の人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の版権を持つ双葉社の中野正史編集総務国際部長は9日、中国上海市内で会見し、中国国内で出回っている海賊版コミック本などのため、「クレヨンしんちゃん」の被害額は推定で1億元(約14億円)に上ると明らかにした。

 中野部長などによると、「クレヨンしんちゃん」は中国国内では子どもから大人まで幅広く人気があり、コミック本やビデオCD(VCD)、ぬいぐるみ、衣料品などのほか、中国版iモードの携帯電話用画像まで海賊版があふれている。このため、各商品について中国企業と版権使用契約を結ぶなどして対応。コミック本は1冊8・8元(約120円)と海賊版に近い価格で販売している。

 こうした対応策で正規商品の販売を始めた02年1月以降の売り上げは既に約6億元に上り、海賊版締め出しが効果を上げ始めているという。


[毎日新聞(10月9日)より引用]

【編集長の目】
マンガ大国の日本。アジア諸国に輸出しているばかりではなく、クオリティの問題もありますが、輸入して各国のマンガやアニメも見てみたいです。そこで、日本がきちんを版権を守る事で、各国のお手本となるのはどうでしょう?言葉だけじゃ伝わらない部分もあるはず。


「気長な啓蒙必須」
ポータルサイト勤務 高橋明彦(29)
著作権をいきなり理解させるのって…実はかなりな難問。だって「自分で買った」本を「自費で」コピーして「自分で」売って何が悪いの?っていう人に皆さん明確に説得できます?日本でも最近だし…まずは罰則かハイテクで対抗するのが手っ取り早いかも。

「日本の損失」

フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)

どう考えても事前の危機管理が不足してたと思う。安達祐実さんが、あえて台湾のマネジメント事務所からデビューしたのは、著作権対策というのは、業界では有名な事例。日本のポップ文化を守ることを考えば、もっといろんな対策を考えて欲しい。

「マーケティング効果」

葬儀関連派遣社員 浅羽祐治(32)

海賊版がブームになったところで規制を入れて正規商品を送り込むというのは、企業にとっては都合のいい販売戦略なのではないだろうか。版権を持っている人たちも、クソ生意気な子どもを主役にしたアニメが中国で流行るなんて、予測できなかったでしょう。

「下ネタは万国共通?」
ソフトウェア開発会社勤務 青木泰子(30)
驚いた。被害額にではなく『クレヨンしんちゃん』が中国で大人気ということに。全国のPTAを激怒させた「ぞうさん」や「ケツだけ星人」などのギャグが中国で流行っているのか?中国のお母さん達も子供に呼び捨てにされたりしてるのか?それだけが気になる。

 

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