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2003年10月22日号(毎週水曜更新)

食の安全、七割の人が不安

 内閣府食品安全委員会は16日、「食の安全性に関する意識調査」の結果を公表した。今年7月の発足後初の調査。回答者の7割近くが、輸入野菜の残留農薬や農薬による地下水汚染に不安を感じていることが分かった。
 調査は、同委員会が公募した食品安全モニター470人を対象に9月中旬実施し、455人が回答した(回収率96.8%)。
 食に関して不安に感じているものを複数回答で尋ねたところ、農薬(67.7%)▽輸入食品(66.4%)▽添加物(64.4%)▽重金属などの汚染物質(60.7%)が6割を超えた。遺伝子組み換え食品は49%、「ダイエット食品」などの健康食品は48.6%だった。
 理由を分析した結果、「残留農薬の検査体制が信用できない」「添加物の発がん性が心配」「魚に蓄積した水銀などの影響が不明」など、消費者は流通や販売よりも、生産・製造段階など「上流」での安全性確保に不安を持っていたことも分かった。
 結果について同委員会は「消費者がどのような不安を持っているか分かった。リスク評価や情報提供の参考にしたい」と話している。


[毎日新聞(10月16日)より引用]

【編集長の目】
数年前よりはるかに、誰もが食の安全にうるさくなってきていると思います。安ければ何でも良いから、安くてしかも安全なものに、ニーズが変わってきています。生産側にとっては本当大変な時代になったと思います。


「食べ物に無頓着」
ソフトウェア開発会社勤務 大石誠(29)
食品への不安、私には無いです。というか、持たないようにしています。極端な話ですが、『自分で育てたものしか口にしない』事しか、食材に対しての安心感を持てなくないですか?それが出来ないから、食品会社を盲信するしか無いのです。

「信頼できる情報を!」

プロバイダー会社勤務 前田智美(23)

食品関連の悪いニュースがこれだけ氾濫していれば、不安にならざるを得ないです。お店も業者もなかなか信頼できない今、一番安心できるのは畑で無農薬の野菜を育てて売っている近所のおばあさんくらいです。食品に関する明確な情報開示求む。

「気にしすぎな気が」

iモードコンテンツ会社勤務 斎藤滋(25)

ぼく自身、不安があるか?ないか?で言えば、「ない」とは当然言えません。しかし、不安感を煽る報道のあまりの量に比して、全く無頓着なのにそんなに不健康はなっていない自分の身体のことを考えると、イメージ先行で踊らされている気がしてしまいます。

「学校教育に」
葬儀関連派遣社員 浅羽祐治(32)
狭山茶のダイオキシン騒動のように、生産者の生活を直撃する問題だけに、生産地や農薬使用の有無などは情報公開しても、だからどうだとは公表しにくい。消費者がその知識を持っていればいいと思う。こういうことこそ積極的に教育の場へ持ち込みたい。

 

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