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2003年10月29日号(毎週水曜更新)

自民党73歳定年制

 小泉純一郎首相は23日午前、中曽根康弘(85)、宮沢喜一(84)両元首相と相次いで会談し、73歳定年制に基づき、両氏に衆院選の立候補辞退−−政界引退を要請した。これに対し中曽根氏は「断じて了承できない。国会議員を辞めることはできない」と拒否した。一方、宮沢氏は首相に対し「総理に恥をかかせるわけにはいかない」と、政界から引退する意向を明らかにした。会談終了後、首相は「例外なく定年制を適用したい。今後も(自発的な引退を)お願いしていかざるを得ない」と記者団に語り、公認しない方針に変わりないことを強調した。
 首相と中曽根氏との会談は午前9時15分から、都内の同氏の事務所で約20分間行われた。首相は「どのような立場でも発言や行動が注目され、影響力がある。そういう立場で今後も活動を願いたい」と引退を求めた。中曽根氏は96年衆院選で、当時の加藤紘一自民党幹事長から「終身比例1位」を約束されたことを取り上げ「約束を守ってもらいたい。あなたは本人の判断に従うと言ってきたではないか。(終身1位は)党の公約であり、守るべきだ」と、首相の対応を厳しく批判した。その上で、憲法と教育基本法の改正を目指してきたことを引退拒否の理由に挙げた。

 ▽73歳定年制
 自民党が3月、衆院候補者選定基準を改定する際に、比例代表候補者の選定条件として「原則として公認時満73歳未満とする」と定めた。「世代交代」を促進し、党のイメージアップを図るのが狙い。ただ、「原則として」との表現で例外扱いの余地を残し、これが中曽根、宮沢両元首相の問題長期化の一因ともなった。定年制は小選挙区候補者には適用されない。


[毎日新聞(10月23日)より引用]

【編集長の目】
若手の台頭を促すんだったら、定年は理にかなった制度です。確かに中曽根さんの引退はもったいない気もしますが、その分だけ頼りになる若手の登場を期待したいです。


「引き継ぐ者たちの責任」
プロバイダー会社勤務 前田智美(23)
世代交代すれば、全てが新しく改善される?そんな簡単なものですか?戦後の日本を担ってきた重鎮たちに引退をせまることの重み、責任を新しい世代の政治家たちは感じているのか?どうも軽く見えてしょうがない。引き継ぐ者たちがもっとしっかりしなければ。

「年齢層のバランスを考えて!」

フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)

個人的には、定年制には賛成。年齢で差別するつもりはないが、もっと若手が増えたほうがバランスが取れていいと思う。そのために、「大先輩」の方々に引退を命じた小泉首相はスゴイと思う。非難をあびても、確実に成果を出していると思う。

「俺はまだまだです」

ポータルサイト勤務 高橋明彦(29)

先日92才の病院理事長がバリバリ働く生活を見て…脱帽。意見が変わりました。老齢で政治家は罪?世代交代は必ずしも善?…明確な答えは無く。このニュースは翻って「自分が年長者に引退宣言できるだけの自信があるか?」と自問自答するいい機会ですね。

「存在理由が消える恐怖」
フリー編集者 大塚ゆきゑ(31)
中曽根康弘は「元総理」と呼ばれることが誇りであり、議員であることがアイデンティティだったんだろう。それが消える怖さはわかる。人は歳をとると過去の栄光にすがりたくなる。中曽根さん、あんた、もう老いちゃったんだよ。引退で正解です。

 

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