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2003年11月19日号(毎週水曜更新)

仏でたばこ1箱788円!

 欧州で最も喫煙に寛容な国といわれるフランスで「たばこ騒動」が持ち上がっている。十月に実施した大幅なたばこ増税をめぐって政府とたばこ販売業界が反目を続ける一方で、“高額商品”となったたばこを狙った強盗や密売事件が続発。「これも値上げのせい」と突き上げられ、政府はたばこ関連犯罪防止に向けた特別対策に乗り出すことになった。
 ことし二度目となる増税で、同国内のたばこ一箱の平均価格は四・六ユーロ(約五百七十五円)から五・四ユーロ(六百七十五円)に。さらに来年一月には六・三ユーロ(七百八十八円)に再値上げの予定で、欧州で最も高値となる。販売価格の約八割は税金が占める。
 保健省によると、同国内のがん患者数は二十年前と比べ六割以上増え、男性のがんによる死亡率は欧州で最高。女性の肺がん死亡率も急伸しており、同省は「喫煙や飲酒などの生活習慣が一因」と警告。このため、政府はたばこ増税をがん対策の一環と位置づけ、増収分を医療保険制度の赤字補てんにあてる。
 値上げの直撃を受けたのが全国約三万四千のたばこ店。フランスではカフェを併設した店舗が多く、印紙や場外馬券、宝くじなども販売し、地域での影響力や政治的発言力も大きい。たばこ業界は「死活問題」と激しく反発。先月末には全国一斉の抗議ストを行った。


[西日本新聞(11月12日)より引用]

【編集長の目】
値上げで引き起こる諸問題を差し引いても、たばこの被害は大きいという事なのでしょう。ここまでやらなければならないほど、タバコは悪いものなのか…。喫煙者として、考えさせられます。


「医療費削減のために」
大学職員 石井涼子(24)
日本も高齢化による医療費増加を抑制するために、国民の健康化は考えないといけないと思う。タバコを吸う人はガン等で医療費を増加させるす可能性が高いから国策でもう少し税金高くしてもいい気はするが。これでお酒も値上げとなると、私もお手上げ…。

「実は一杯吸ってほしい?」

ポータルサイト勤務 高橋明彦(29)

「人はいくらまでならタバコに払うか?」という壮大な実験。でも百害あって一利なしと謳うなら、いっその事麻薬のように全面禁止しろと。「病気になるけど税金一杯払ってくれるなら吸って良いよ」って露骨にオカシくないですか?

「厳しいけれど」

葬儀関連派遣社員 浅羽祐治(32)

煙草の有害性は疑いようもないので、度を越せば対策を講じるのは当然です。増税分を医療費に充てるというのも筋が通っている。喫煙者や煙草業界は、今後も厳しくなっていくことを覚悟していかなくてはなりません。僕はひと箱千円を越えても煙草を吸います。

「世論に屈せずに」
フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)
大切なことは、一度行った政策を変えないことだと思います。確かに現状では犯罪が増えて、大変だと思いますが、これを乗り越えなければ、折角行ったたばこに関する規制が崩れてしまうからです。ときには、強硬な政策も長期的には必要です。

 

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