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2003年12月3日号(毎週水曜更新)

遺伝子組み換え納豆

 札幌市のベンチャー企業「A―HITBio」(池田順子社長)は28日、日本で初めて「遺伝子組み換え」の表示をつけた納豆の販売を開始した。国の審査を経た米国産遺伝子組み換え大豆を使っており、同社は「日本でも遺伝子組み換え作物を使った食品を食べられる機会を作りたかった」と説明している。市民団体からは「販売する必要がない食品だ」との声も上がっている。
 この納豆は「Dr・冨ちゃんの『納豆のススメ』」(1パック40グラム入り)。米国の化学メーカーのモンサント社が製造している除草剤に耐性のある遺伝子を組み込んだ米国産大豆が原材料で、同社アドバイザーの冨田房男・北海道大名誉教授らが、北大が開発した納豆菌を使って製造し、箱に「遺伝子組み換えGM大豆95%使用」とうたっている。
 販売方法はインターネットとファクスだけの通信販売で、15パック(800円)から応じる。送料などは購入者の負担で、初年度売り上げは1000万円が目標。


[毎日新聞(11月28日)より引用]

【編集長の目】
食は文化だと思うのですが、そう考えるとこの食品の扱いに困ります。遺伝子操作も踏まえて食文化なのか。うーん、まだ違和感はありますよねぇ。


「組み換え技術の意味」
大学職員 石井涼子(24)
遺伝子組み換え技術。平和で安全な今の日本には必要がない。が、発展途上国などで人口爆発による食料危機が叫ばれている。農作物に貧困な日本ができるのは技術提供だけ。この技術は日本人の健康よりも世界の命がかかっている。そう思うと買ってもいいかな。

「選べるのも今のうち?」

ポータルサイト勤務 高橋明彦(29)

僕は現代の都市で生活する事、それ自体がサバイバルだと思ってますので(笑)ちょっといじった納豆を食おうが食うまいが誤差の範囲だと。今回の件も過渡期の事例として後の世代の笑い話になってしまう気もします。

「別に気にしない」

フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)

一度食べてみたいです。おそらく、味の違いは分からないと思うんですが。でも、よければ食べてもいいと思うんです。新しい選択肢が増えたと考えています。別に遺伝子組み換えだから、良い悪いという時代では無くなってきたと思います。

「誇らしい」
大学院生 服部圭介(26)
不安視される「遺伝子組み替え」商品も、これほど正々堂々と看板にされるとちょっと魅力を感じてしまうのは私だけでしょうか。隠すよりも全然潔く、そして誇らしげでさえある。正直食べてみたいなぁと思ってしまったよ、Dr.富ちゃん。

 

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高橋
田中
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