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2003年12月10日号(毎週水曜更新)

武富士盗聴事件

 消費者金融最大手「武富士」をめぐる盗聴事件で、同社社員の間では以前から、内線電話の盗聴や社員調査のための尾行が行われているという懸念が広がり、社員は重要な会話をする際は携帯電話を使うなど戦々恐々としていた社内の実態が5日、関係者の話で分かった。
 同社関係者によると、会長の武井保雄容疑者(73)=電気通信事業法違反容疑で逮捕=は反抗的と判断した社員を次々に降格したり解雇したりした。
 突然、降格された経験を持つ元幹部社員は同社の内線電話には盗聴器が仕掛けられているとうわさされていたと証言。「内線電話はまずいと、皆気を使って携帯電話で話していた」という。


[時事通信(12月5日)より引用]

【編集長の目】
自分がトップで、周りにイエスマンしかいない状況だったら誰だっておかしくなるんでしょう。的確な意見を出してくれるナンバー2がいたなら、こうした事件はおきなかったのかもしれません。組織って難しいですね。


「残った社員は・・・」
システム開発会社勤務 大石誠(29)
内線で反抗的と判断される材料って…愚痴でしょうか?この制度が、ある程度の期間適用されていた事を考えると、社内には感情を表に出さない人だけが残る事になる。能面のような表情で社員が黙々と仕事をする職場を想像して、ぞっとしてしまいました。

「生まれ変わるのか!?」

プロバイダー会社勤務 前田智美(23)

結果的に犯罪者となってしまったわけですが、この人はたった1代で大企業を創り上げた伝説の創業者。超ワンマンで、まっしぐらで、自分以外誰も信じない。ここまで徹底できる事に驚愕です。その要のトップを失った武富士の今後はどうなる?見ものです。

「一族経営のデメリット」

葬儀関連派遣社員 浅羽祐治(32)

かなりのワンマン経営みたいだから、余罪が次々出てきそうです。それでも客と直接繋がっているのは末端の社員たちだから、時間はかかるけど、彼らの努力で社外的な信用は取り戻せるかもしれません。でも、武井一族に対する社員の信用は回復しようもないですね。

「やっぱ、コワイよ」
ソフトウェア開発会社勤務 青木泰子(30)
盗聴という行為自体かなり病んでいるが、それよりも次々と明るみに出る会社の体質には驚き。爽やかなCMによって、昔の消費者金融のダークなイメージが変わりつつあったけど、一気に現実に引き戻された気がする。「サラ金」って呼ばれてた頃を思い出した。

 

ニュース関心度合計(/20)

大石★★★★
前田
浅羽
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