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2003年12月24日号(毎週水曜更新)

宇治小乱入事件

 18日午後零時半ごろ、京都府宇治市五ケ庄の宇治小(小松美恵子校長)の給食時間中、突然、男が1年1組の教室に大声を上げながら侵入して、包丁を振り回し、同クラスの西池潤一郎君(7つ)と中塚珠月君(7つ)の頭にけがを負わせた。男は賀家進教頭らが取り押さえ、駆けつけた宇治署員が傷害容疑の現行犯で逮捕した。府警の調べで、男は学校近くに住む無職(45)と分かった。言動が支離滅裂で「入院していた」と供述しているという。。
 西池君と中塚君は頭を切られ、軽傷という。宇治小の児童は18日午後2時55分、集団下校をした。
 同小校舎の内外で警察官が鑑識活動などを行う中で、同小南側の正門前には母親ら二十数人が駆付け、門前に立つ警察官に「いったい何が起きたの」「どうなっているのか教えて」などと涙ながらに尋ねていた。
 現場は京阪宇治線黄檗駅の北約100メートル。
 1999年12月には宇治市に近い京都市伏見区の市立日野小学校校庭で、同小2年の男児(7つ)が若い男に首などを切りつけられ、死亡する事件が起きている。
 また同様に小学校に侵入し、児童を殺傷した事件として、大阪府池田市で2001年6月に起きた大阪教育大付属池田小の校内児童殺傷事件がある。


[京都新聞(12月18日)より引用]

【編集長の目】
各学校・教育委員会レベルはもちろんですが、本格的に国が腰をあげて学校の安全を考えなければならない時だと思います。教育方針はもちろんですが、これからはセキュリティ対策が学校を選ぶ大きな基準になってくるかもしれません。


「事件からの教訓」
大学職員 石井涼子(24)
確かに門を閉めたり、警備員を置いたりとガチガチな城壁を作れば子どもを守れるかもしれない。が、それよりもやはり自分の周りの人が少しでも精神的に安定できるように気づかいたい。忙しいけど、自分だけで精一杯だけど、それでも頑張って周りを支えたいな。

「最後は国家権力頼み」

フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)

学校側もいろいろ対策を考えていると思うんですが、限界があるはず。主体となる先生方は警護の経験はないので。と、なると警察を常駐させることが必要。結果として、警察に期待するしか、対策が無いようにも思えます。短絡的ですが。

「心のコントロール」

葬儀関連派遣社員 浅羽祐治(32)

いずれも追い詰められての犯行でしょう。僕らが暮らす世の中は快適すぎて、うまくいかないことのストレスに耐えられなくなってしまっている。精神的エネルギーが鬱積する前にコントロールできる社会に目を向けたい。誰もが強く生きられる訳じゃないからね。

「責められるべきは」
大学院生 服部圭介(26)
私の住む市では池田小の事件後、各公立小学校にガードマンが配置された。もちろん市の予算で。責められるべきは校長でなく、予算の決定権をもつ者であって、これぐらいの迅速で的確な対応ができない自治体の長にはすぐにでも辞めてもらいたいものだ。

 

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田中
浅羽★★
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