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2004年1月7日号(毎週水曜更新)

小泉首相が元旦に靖国参拝

 小泉純一郎首相は1日、東京・九段北の靖国神社に参拝した。小泉首相は就任以来毎年1回の参拝を続けており、1月参拝は2年連続だが、03年の1月14日からさらに前倒しした。今年はイラクへの自衛隊派遣を控えるなどの事情から、元日に参拝を繰り上げたとみられる。
 小泉首相は1日午前、皇居で新年祝賀の儀に出席した後、同11時29分に靖国神社に到着。羽織、袴姿で本殿で参拝した。「内閣総理大臣 小泉純一郎」と記帳。参拝形式について靖国神社は「これまでと同じ」(広報課)としており、神道形式の「二礼二拍手一礼」でなく、従来と同様に一礼する形だったとみられる。玉ぐし料の代わりに私費で献花料を納めた。
 小泉首相は参拝後、記者団に元日参拝について「初詣という言葉があるでしょ。日本の伝統じゃないですかね」と述べた。また中国などの反応については「その国の歴史や伝統、習慣を尊重することに対してはとやかく言わないと思いますよ」と参拝に理解を得られるとの考えを示したが、中国や韓国は「第二次世界大戦のA級戦犯が合祀されている」と過去の参拝を批判しており、今回も反発が予想され、今後の外交日程に影響する可能性もある。首相はまた、今年の靖国神社参拝はこの1回限りとの考えを示した。
 小泉首相の靖国参拝はもともと「8・15参拝」をめぐり注目されたが、01年に8月13日に参拝してからは年々繰り上げ。02年4月21日、03年1月14日と年々早まっていた。首相の1月参拝は84年、85年の中曽根康弘首相(当時)の例もある。


[毎日新聞(1月1日)より引用]

【編集長の目】
度重なる中国や韓国からの批判によって、時期がずれにずれまった靖国参拝。しかし問題は、いつだったら良いかではなく、そもそも靖国参拝の是非であったはず。小手先の問題回避で、さらに問題が複雑化していると思うんですが。


「今年も独走体勢」
プロバイダー会社勤務 前田智美(23)
靖国参拝に関しては、国内でも意見割れっぱなしで、国として一貫性ゼロ。小泉首相個人は靖国大好きなんだなあ、と改めて感じた元旦参拝。多くの反発を受けてもなおイラク派遣を進めるところといい、我が国の首相はあくまでもわが道を行くようで。

「思慮は深いか浅いか」

ポータルサイト勤務 高橋明彦(29)

以前は信念がある行動に見えた参拝も、イラクや年金などで玉虫色態度を見せられた後だと…たいした覚悟も無いんじゃないの?と思うから不思議。イメージ判断はいけないと思いつつも…中身が見えない裏返しですね。

「違う視点の議論を」

フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)

靖国参拝について、「もしも、中国が日本より豊かな国だったら、戦争責任をここまで追及しないだろう」という中国人の友人の発言には驚いた。単なる個人的な意見だとは思うが、日本も歴史に萎縮しすぎることはないと思う。今回の参拝を私は非難する要素はないと考えている。

「何か引っかかるのです」
ソフトウェア開発会社勤務 青木泰子(30)
戦争を少しでも経験した人にとって靖国神社は特別なところ。参拝はいち日本人としてごく自然なことだろう。しかし小泉さんは日本の首相として参拝しており、そこには何らかの政治的意図があるはずだ。靖国の特別さを利用しているように思えてしまうのだ。

 

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