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2004年1月21日号(毎週水曜更新)

芥川賞、最年少記録

 第130回芥川、直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が15日、東京・築地の「新喜楽」で開かれ、芥川賞に金原(かねはら)ひとみさん(20)の「蛇にピアス」(「すばる」03年11月号、集英社刊)と、綿矢(わたや)りさ=本名・山田梨沙=さん(19)の「蹴(け)りたい背中」(「文芸」03年秋号、河出書房新社刊)の2作が選ばれた。直木賞は江國(えくに)香織さん(39)の「号泣する準備はできていた」(新潮社刊)と京極夏彦さん(40)の「後巷説百物語(のちのこうせつひゃくものがたり)」(角川書店刊)に決まった。
 金原さんは東京都出身のフリーターで府中市在住。「蛇にピアス」で昨秋、すばる文学賞を受賞しデビューした。綿矢さんは早大教育学部2年。京都市出身で東京都文京区在住。京都市立紫野高在学中の17歳の時、「インストール」で文芸賞を最年少受賞した。
 ともに、これまでの芥川賞の最年少記録だった丸山健二さんの23歳1カ月を抜き、1935年に創設されて以来の歴史を塗り替えた。


[毎日新聞(1月16日)より引用]

【編集長の目】
自分が20歳前後の時、これだけ世に認めてもらえるような作品を作れたか?と考えると、この二人の凄さを改めて感じてしまいます。お二人にとって今後が大事なのでしょうが、こういう若い才能のニュースはなんだか 嬉しくなりますよね。無条件に。


「樋口一葉も」
大学職員 石井涼子(24)
若さに驚くのは早い。樋口一葉も20歳で出世作を書いたんだもの。ある程度の年齢を過ぎると文章力に年齢はあまり関係ないのかもしれないですね。たった120字しかないこの週レビコメントですが皆さんがグッとくるような言葉を並べられる力が私も欲しいです。

「権威の難しさ」

iモードコンテンツ会社勤務 斎藤滋(25)

若乃花をちょっと無理やり横綱にして、「兄弟横綱」を誕生させた時のような、話題作りの作為を感じます。これでは賞そのものの"格"が下がってしまうのでは? 「小娘がもらった賞なんていらないや」と来年の候補者あたりが言ってくれれば面白いんですがね。

「ふたりともこれから」

葬儀関連派遣社員 浅羽祐治(32)

芥川賞はそもそも新鋭作家に送られる賞ですが、この頃は低年齢化が顕著です。文壇の話題作りにも感じますが、あくまで規定を満たした作品が選考委員によって選ばれただけのこと。ふたりともこれから。もう芥川賞作家だから売れるという時代ではないのです。

「だめだ、島田はかぶる!」
フリー編集者 大塚ゆきゑ(31)
小説は才能で書くものである。年齢は関係ない。しかし「話題を作って1冊でも多く売りたい」という出版界の本音があからさまな選出ではあった。綿矢りさの引き立て役にルックスが対照的な女のコをもうひとり選んだのか?という邪推も…。いや、邪推か??

 

ニュース関心度合計(/20)

石井★★
斉藤
浅羽
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