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2004年1月28日号(毎週水曜更新)

大量破壊兵器はなかった

 米中央情報局(CIA)は23日、イラクで大量破壊兵器を捜索している米調査団のデービッド・ケイ団長=CIA特別顧問=の辞任を了承し、後任に国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)のチャールズ・ドルファー元副委員長が就任すると発表した。
 ケイ団長は同日、ロイター通信の電話取材に対し「大量の生物化学兵器が存在しているとは思えない」と言明した。ブッシュ政権が掲げたイラク戦争の大義である「大量破壊兵器の脅威」の信ぴょう性があらためて問われそうだ。
 テネットCIA長官は「ケイ団長の積み上げた実績を生かして、ドルファー新団長は必ず大量破壊兵器の存在を確認すると信じている」との声明を出した。
 ケイ団長は昨年10月に「実際に大量破壊兵器は発見できなかった」と報告。その後、調査団は1400人規模から徐々に削減され、現在は1000人前後にまで縮小されている。2月にも第2弾の中間報告が予定されているが、大量破壊兵器発見は「ほとんど無理」(米軍事筋)との見方が政権内でも強まっている。


[産経新聞(1月24日)より引用]

【編集長の目】
大量破壊兵器の有無の問題は、イラク復興の話とは確かに別。しかしだからと言って、ないがしろにしていい問題ではありません。むしろ、きっちりと白黒つけて、それがアメリカの大きな大きな過ちであったならば、その点をしっかり追及すべきだと思います。


「未だ判断に困惑」
大学職員 石井涼子(24)
曖昧な米の言動は不信である。だが大量破壊兵器は既に処理されてしまったのかもしれないし、米のトップは兵器発見以外の目的があったとも思える。イラク戦争はこれで良いのか悪いのか、数チャンネルの報道しか嗜めていない今の私にはどうにも判断がつかない。

「周知の事実?」

ポータルサイト勤務 高橋明彦(29)

団長はブッシュ氏の嘘につき合うのに飽きたんでしょう。そもそも大量破壊兵器を持ってる国に簡単に攻め込むわけないし(笑)よもやフセインの理性を信じたとも思えない。必然的に「無い」との確信が透けて見える。戦争とは情報戦=嘘つき合戦ですからね。

「問題はこれからのこと」

フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)

「大量破壊兵器が無い」ということは、本当は関係がないことなのかもしれません。今の日本が求められていることは、イラクの復興に貢献し、外交上優位にたつこと。今回のニュースをもとに、小泉首相を責めるのは意味が無いと思います。

「お探しの大量破壊兵器」
大学院生 服部圭介(26)
存在も疑わしい大量破壊兵器を探してアメリカがイラクを破壊。その強引なやり方が国際協調を破壊。結果として一部の人間がテロリスト化しイラクの治安を破壊。探していた大量破壊兵器とは、ブッシュと(ようやく見つかった)フセインのことだったのでしょうか。

 

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