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2004年2月18日号(毎週水曜更新)

平壌拉致協議

 平壌を訪問している田中均外務審議官らは13日、日本人拉致問題などをめぐり、北朝鮮の金正日総書記の側近の姜錫柱(カン・ソクチュ)第1外務次官らと政府間協議を行った。
 日本側は拉致被害者5人の家族8人の帰国・来日を重ねて要求したが、北朝鮮側は難色を示して結論が出ず、政府間協議を継続することで合意して今回の協議を終えた。25日から北京で行われる、北朝鮮の核問題に関する6か国協議に合わせ、次回協議が開かれる見通しだ。
 田中氏と藪中三十二・外務省アジア大洋州局長は、姜次官と13日午前10時から約2時間にわたって話し合った。同日午後には、金永日(キム・ヨンイル)外務次官らと断続的に協議した。
 田中氏らは、家族の即時・無条件の帰国に加え、北朝鮮が「死亡」または「入国なし」としている拉致被害者10人の真相究明などを強く求めた。北朝鮮側は「拉致被害者5人をいったん北朝鮮に戻すべきだ」との従来の主張を繰り返した。
 拉致被害者である横田めぐみさん(当時13歳)の娘、キム・ヘギョンさんの来日については、突っ込んだ議論はなかったという。
 協議では、北朝鮮の核開発やミサイルの問題も取り上げたが、平行線に終わった。また、北朝鮮側は、9日に成立した、日本独自の判断で北朝鮮などに対する経済制裁を可能にする改正外国為替・外国貿易法(外為法)に強く反発した。


[読売新聞(2月14日)より引用]

【編集長の目】
北朝鮮は6か国協議前に拉致問題をある程度解決したかったのでしょうが、ほとんど進展は無い感じ。一体何をしたかったのか?譲歩していくと体制崩壊につながるかもしれないし、かといって譲歩に応じなければ国の経済事情も危うい。で、結局答えはでない。そんなジレンマを感じます。


「辛抱強く待つ」
大学職員 石井涼子(24)
拉致家族会の対応は良い思う。ただ上の交渉に全てを任せるのではなく文句はぶつける。進展の遅さに政府に私も不信感を抱くが国交のない北朝鮮と新たな関係を結ぶのは熟考が必要だと思う。早合点せず時間をかけて相手を観察してほしい。良い知らせを待ちます。

「このままの調子で」

フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)

家族会が不信感を持っている田中氏ですが、私は評価しています。確かに早期解決は重要ですが、北朝鮮という、国家のためなら平気で嘘をつく民族に対しての交渉は時間がかかるものと予想されます。このままじっくり行くしかないと、私は思っています。

「あるべき姿」

葬儀関連派遣社員 浅羽祐治(32)

拉致被害者を支えているのは、かつて両親も自分の帰国を待ち続けたという事実ではないでしょうか。だからこそ彼らは妥協せず、求め訴えているように思う。拉致が彼らのあるべき人生を狂わせたけど、彼らは今、人として親として、あるべき姿を示している。

「がんばれ政府、その調子」
フリー編集者 大塚ゆきゑ(31)
進展の気配があっただけに残念。しかし、あと少しなのは確かだ。政府の対応はとかく鈍いと言われるが、難しい国と微妙な駆け引きをしているのだから時間はかかって当然である。慎重にあと1歩、あと半歩。担当者の方、頑張ってください。期待してます。

 

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石井★★
田中★★
浅羽★★
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