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2004年3月24日号(毎週水曜更新)

出版禁止の週刊文春

 17日発売の「週刊文春」(3月25日号)に掲載されている元外相、田中真紀子衆院議員の長女のプライバシーに関する記事を巡り、長女が発行元の文芸春秋に出版禁止を求めた仮処分申し立てについて、東京地裁(鬼沢友直裁判官)は16日、記事を削除しなければ出版・販売してはならないとする決定をした。
 週刊誌に対する出版・販売の禁止命令は極めて異例。既に出荷された同誌が並んだ首都圏の売店では、回収か販売かで対応が分かれた。文春側は17日、同地裁に異議を申し立てた。


[読売新聞(3月17日)より引用]

【編集長の目】
記事の内容が侵害にあたるかは良くわからないが、出版禁止という結論にはいささか疑問を感じます。プライバシー侵害かどうかは、出版後に裁判で争えば良いはず。今回の事例のおかげで、今後出版禁止が増えるなんて事になるのでしょうか。


「公益性無き情報提供」
システム開発会社勤務 大石誠(29)
出版禁止は正しい判断。私人と公人の定義については論議の判れる所ですが、判断するにあたっての根本の定理は「自分がされて嫌がる事はしない」という事。闇雲に公開する事がジャーナリズムとは思わない。定義は必要だけど、常に判断する事が大切なんだと思う。

「『言論の自由』と『誇り』」

ポータルサイト勤務 高橋明彦(29)

言論の自由は確かに大事だけど、暴露ネタで「権利の侵害だ!」と叫ぶのは恥ずかしくないですか?文春さん。もっと戦うべき相手に対し、守るべき時に主張しないと自らを貶(おとし)めるだけです。本も読みましたが御社の誇りにかなうとは到底。。

「裁判所の使い方」

フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)

賛否両論の事件ですが、この事件をきっかけに週刊誌に書かれたら裁判所へ指し止めを訴えることできる、ということが国民に知れたという点では、良かったと思います。裁判所ってなかなか近寄りがたい存在なので、これを機会にもっと裁判所が身近になればいいと思います。

「くだらん記事に大きな問題」
大学院生 服部圭介(26)
言論の自由vsプライバシー保護、この大きな問題よりもまず私は文春の記事のチョイスに不満。政治家の子供を執拗に取材することで、政治家という職業を閉鎖的にしている。二世議員が増えるのもこんな報道側の馬鹿げた態度にあるということを知ってほしい。

 

ニュース関心度合計(/20)

大石★★★
高橋
田中
服部




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