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2004年3月24日号(毎週水曜更新)

Qちゃん、アテネ逃がす

 アテネ五輪のマラソン代表を決める日本陸上競技連盟の理事会、評議員会が15日、東京・岸記念体育会館で開かれ、男女各3人(補欠各1人)が決まった。注目の女子は内定していた03年世界選手権銀メダリストの野口みずき(25)=グローバリー=のほか、名古屋国際優勝の土佐礼子(27)=三井住友海上▽大阪国際優勝の坂本直子(23)=天満屋=が選ばれ、前回シドニー五輪覇者で東京国際2位の高橋尚子(31)=スカイネットアジア航空=は代表から漏れた。補欠には世界選手権銅メダルの千葉真子(27)=豊田自動織機=が入った。
 男子は福岡国際優勝の国近友昭(30)=エスビー食品▽世界選手権5位の油谷繁(27)=中国電力▽福岡国際2位の諏訪利成(27)=日清食品=に決まり、日本最高記録保持者で福岡国際3位の高岡寿成(33)=カネボウ=は補欠となった。
 日本最高記録保持者でもある高橋の落選について、日本陸連の沢木啓祐強化委員長は「高橋は女子マラソンの歴史を作り、(五輪女子マラソン初の)連続金メダルの夢を描いていたと思うが、選考レースの中身を考えると、こういう形をとらざるを得なかった」と話し、最終的に坂本との比較になった結果、過去の実績よりも選考レースの内容を重視した点を強調した。また、高橋が補欠からも外れたことには「彼女を補欠指名するのはいかがなものか、との意見が出た」と前回金メダリストの立場に配慮したことを明らかにした。
 今回は、男女ともに昨年の世界選手権と国内3レースの計4レースが代表選考会に指定され、(1)世界選手権でメダルを獲得した中で日本人最上位(2)それ以外は選考レースの上位者の中で五輪でメダル獲得もしくは入賞が期待できる――の基準で選考が行われた。


[毎日新聞(3月16日)より引用]

【編集長の目】
正しい選考結果だと思うのですが、残念。オリッピック二連覇みたかったですよねぇ。しかし、選ばれた選手にはがんばってメダルを取ってきて欲しいし、高橋には、世界記録等の他の目標をもってがんばってもらいたいです。


「まぁ、見とけ!」
システム開発会社勤務 大石誠(29)
高橋が見たかったなぁ…という気になってしまう反面、他の選手の気持ちを考えると、ぞっとしてしまいます。選考レースで結果を出して、オリンピック選手に選ばれて応援されないなんて遣り切れない。野口、土佐、坂本選手には高橋以上のインパクトを期待します!

「今回は妥当」

ポータルサイト勤務 高橋明彦(29)

いつもシコリが残るけど…僕は「努力結果」を重視した妥当な選出だと。高橋だけじゃなく皆、死ぬほど努力したワケですし…人気だけで「Qちゃん選べ!」の大合唱はいただけません。彼女を選べば「結果を残したけど」落とされる人が出るんですから。

「これでいいのだ」

フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)

久しぶりにすっきりした気分になりました。基準を事前に示した上で、その基準どおりに選考する。決断をした日本陸連には好感をもてます。基準設定を見直すという課題も見えているし、見えにくかった陸連の選考が透明感を増してきて、今後も期待できます。

「若手ランナーの為にも」
大学院生 服部圭介(26)
高橋選手にさほど思い入れのない私は、選考レースの結果を見れば妥当な判断だと思う。それに決定後のドタバタは選ばれた選手に甚だ失礼。最後の選考レース、死にものぐるいに走った土佐選手の頑張りと結果を評価しないでは、若手のランナーがくじけてしまう。

 

ニュース関心度合計(/20)

大石★★
高橋★★
田中
服部




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