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2004年3月24日号(毎週水曜更新)

PTA解散?

 京都府向日市上植野町の京都府立向陽高校(馬場健校長)のPTAが、3月いっぱいで解散する。2000年春、当時の校長ら管理職の脱会を機に、校内でPTA活動できない事態が続いていた。双方で打開策を探ってきたが、PTA側は正常化は困難と判断した。既存のPTA組織が解散する異例のケースとなった。
 向陽高は管理職の脱会後、PTAの学校施設の使用を拒否してきた。当時、PTAのあり方などをめぐる両者の食い違いが背景にあったとみられるが、子どもたちの学びの場について話し合う環境も失われた。02年から現職の馬場校長も前校長の立場を踏襲して入会していない。
 一方、PTAは毎年、入学式に合わせて入会を呼びかけ、組織を存続させた。現在、保護者と教職員合わせ675人の会員がいるという。
 PTA解散は2月28日の総会で決めた。関係正常化を求めて話し合ってきたが昨秋、学校側が「現在のPTA本部と話し合うつもりはない」と伝えてきたため、打開策は得られないと判断したという。三宅登会長は「協力していく道を見つけたかった。誠意を見せても理解してもらえず、問題の発端も風化した。ここで終止符を打つのが子どもたちのためにベストと決断した」と話している。
 既存のPTA組織の解散は異例の事態で、府立高PTA連合会事務局は「PTA解散は聞いたこともない。子どものため親と先生がいて教育環境の整備にかかわるのがあるべき姿」と驚いた。府教委は「任意団体だが学校との連携は欠かせない」としながら「学校側が個別に判断することで府教委として指示はできない」と静観している。
 馬場校長は「3年間、対応してきたが、われわれが考えた正常化と若干の違いがあった。PTA活動は学校教育に必要と考える。04年度から方向を模索したい」としている。


[京都新聞(3月19日)より引用]

【編集長の目】
PTAは絶対あるものだと思っていたので、びっくりしました。PTAのメリット・デメリット含めて、存在価値についてもう一度考える良い機会なのかもしれません。生徒・父兄を無視した学校も駄目だし、学校を無視した生徒・父兄も問題ですもんね。


「生徒は、子供は見ている」
システム開発会社勤務 大石誠(29)
PTAは「Parents and Teachers Association」=父母と先生の会、という意味で父兄の事だけを指すのでは無いようです。話し合っても無駄だから解散、という選択を子供に教えたいのだろうか?時間かけても解決すべき。そもそもの意義に立ち返ってみるべきでは?

「両親ともめる校長」

ポータルサイト勤務 高橋明彦(29)

調べてたら2年前から「校長がPTAの施設利用停止」との記事があり…凄い長期戦。。校長って「円滑な学校運営」が主な仕事ですよね?あとは…生徒が倒れるくらい長い朝礼とか(笑)金八にならなくてもいいから、最低限生徒と両親への責務は果たしてね。

「生徒に説明を」

フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)

全国的に、生徒にとってのPTAの存在意義をもう一度見直す必要があります。私も小学生のころ、PTA会長が運動会や卒業で挨拶をする意味がわからず、おっさんが威張りに来た、というイメージしかなかったのです。活動内容を生徒に知らせる必要があります。

「学校も一企業」
大学院生 服部圭介(26)
企業で言えばPTAとは株主総会のようなものだと思う。経営側(先生)が利益ある企業を作る(よい教育を提供する)ため、株主(親)に現状報告や話し合いをもつ。校長は経営側のトップなわけでPTAを解散が株主への責任を放棄していることを知るべきだ。

 

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