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2004年4月7日号(毎週水曜更新)

児童虐待「しそうになった」2割

 東京都が実施した児童虐待に関するアンケート調査で、5人に1人が「子供を虐待しそうになった」と答えたことが分かった。民生委員や都福祉局主催のセミナー受講者など、福祉に関心の高い人たちが対象となった調査だったため、都は「誰でも一つ間違えば虐待者になり得る」と分析している。
 調査は、福祉局が児童虐待対策に生かそうと、3月上旬にインターネットで実施。現職の民生委員、都主催の福祉セミナー受講者、課題リポート提出者から選んだ都民らにモニターになってもらい、計200人が回答した。
 「子供を虐待しそうになったことがあるか」との質問には、有効回答者141人のうち30人(21.3%)が「ある」と答えた。これらの人に虐待を回避した方法を尋ねたところ、「一人の時間を持ち、気分転換を図った」(40代女性)▽「同じ子供を持つ友人に相談した」(30代女性)▽「子供を一人の人格のある人間として認識した」(50代男性)などの回答が寄せられた。
 また、児童虐待の早期発見に最も必要なものとしては、「近隣住民や町内会など身近な地域での見守り」(35.5%)や、「関係機関の連携による迅速な対応」(29.5%)と答えた人が多かった。


[毎日新聞(3月29日)より引用]

【編集長の目】
児童虐待は身近なものになってきている気がしていましたが、こうして数字に出されるとびっくり。家族・地域一体となって子供を育てていた昔と違い、親だけに育児の負担がかかってしまっているという事でしょう。昔に戻れないまでも、親の負担をケアする新たな仕組み作りが必要なのだと思います。


「その実体はもっと怖い」
プロバイダー会社勤務 前田智美(24)
家庭内の問題というのは、表に出にくいものです。よその家庭という名の密室で何が行われているかなど、隣に住んでいてもわからないのですから。「虐待しそうになった」と自覚している人だけで2割。本当の虐待者は無自覚なので、とても怖いです。

「世界中に相談相手」

ポータルサイト勤務 高橋明彦(29)

核家族化でひとり+地域社会との隔絶+子供が泣き叫べば…叩きたくなる気持ちも正直判ります。ここで旦那を頼っても無駄なので…僕はネットを上手く活用すべきだと。24時間同じ悩みを共有できる…広まればきっと心の拠り所になれると感じますね。

「してしまう方へのケアを」

iモードコンテンツ会社勤務 斎藤滋(26)

子供のケアも大切ですが、まずは親だったり、潜在的な”加害者”側のケアを充実させることが大事では? そこを抑えることで、未然にある程度は防げますよね。感情に任せて子に暴力を振るうのは、親として未熟な証。ケア、というより自覚を持たせることが。。

「相談できる人」
葬儀関連派遣社員 浅羽祐治(32)
私の仕事(葬儀)は幼い子どもを連れた人と多く接するのですが、児童虐待とは逆の状況、甘やかしてしまい躾を放棄した親をよく見ます。今回の調査に該当しない残り8割の人だって問題ない訳じゃない。欠けた所を補い合える関係性を築いておくのが大切だと思う。

 

ニュース関心度合計(/20)

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