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2004年5月12日号(毎週水曜更新)

大統領が虐待を謝罪

 8日付のエジプト有力紙アル・アハラムは、同紙とブッシュ米大統領との単独会見を報じた。ブッシュ大統領は米軍によるイラク人虐待問題に触れ、「すまないと思う」との表現を6回も繰り返した。
 ブッシュ大統領は、「米国にとって中東は今、困難な時期にある」と切り出し、虐待問題がアラブ人らの反米感情を強めたとの認識を示した。続いて、「(被害者の)家族に対し、私がどれだけすまないと思っているのか言い表せない」などと、「すまない」を6回、口にした。
 同紙によると、会見は6日に行われ、約40分間に及んだ。大統領が虐待問題で初めて公式に謝罪した6日のヨルダン国王との記者会見では、「ソーリー(すまない)」を言った回数は2回だった。
 大統領はまた、2005年までのパレスチナ国家樹立を描いた和平案、ロードマップ(行程表)履行の「義務」が米国にあると述べた上で、「2005年は難しいかもしれない」と発言。ブッシュ米政権の中東和平政策の目玉だった行程表実施の見通しが立っていないことを自ら認めた。


[読売新聞(5月8日)より引用]

【編集長の目】
「戦争は人を狂わせる」という事実を改めて感じました。そして、アメリカはやっぱりどこかズレていると、世界中が確認した虐待事件だったのではないでしょうか。今後、対米で日本ができる役割はかなりありそうです。


「なんでアメリカが」
大学職員 石井 涼子(24歳)
GWにキャシャーンを見た。嫌々人を初めて殺してしまった時の苦痛が何度も繰り返されていた。映像を体感するに、遠方の地、閉鎖的組織の中で残酷なことも平気でしてしまう行動はわからなくはない。ただ、先進国がそういう戦争をしては未来も夢もない。

「違和感」

大学院生 服部 圭介(26歳)

虐待の写真を見ると吐き気がする程のおぞましさを感じる。しかし一方、戦闘で多くのイラク民間人が殺されている。捕虜の虐待は「すまなかった」と謝るが、民間人の殺傷は素通りのアメリカ側。この感覚に大きな違和感を感じてしまう。これが正義の戦争なのか。

「本業の実務能力も正直疑問」

iモードコンテンツ会社勤務 斎藤 滋(26歳)

「顔はやばいよ、ボディにしなボディに」……と三原順子も言っています。そういうことをする時は、露見しないように気をつかうものでは? "記念撮影"をしたあげく、あっさり流出。そこまでズサンな組織かと思うと、イラクで何ができるのか不安が募ります。

「うわべだけ」
ソフトウェア開発会社勤務 青木 泰子(31歳)
この会見は只のパフォーマンスだ。捕虜を尋問するのは当然だろうし、時にそれが拷問によるものであっても珍しくないだろう。そんな事ブッシュは百も承知のはず。たまたま表沙汰になったから体面上謝ってるだけだ。虐待は無くならない。それが戦争だと思う。

 

ニュース関心度合計(/20)

石井★★★
服部★★
斎藤★★
青木★★




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