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2004年6月2日号(毎週水曜更新)

何てややこしい人生に

 「私って何てややこしい人生になってしまったんでしょうね」。拉致被害者の曽我ひとみさんは日朝首脳会談が行われた22日夜に、夫の元米兵ジェンキンスさんら家族との再会場所が第三国になったことについて、こんな心境を漏らしていた。中山恭子内閣官房参与が24日の静岡県浜松市内での講演で明かした。

 また曽我さんは22日に「家族と自由に意見を出し合って話ができる場を提供してほしい」と政府関係者に求め、小泉純一郎首相が同日夜の曽我さんとの面会で「ゆっくり家族4人が話し合える用意をする」と応じたという。

 中山氏は講演で、ジェンキンスさんが首相の説得に応じなかったことに関して「北朝鮮から断れと指示されたら、断る人たちだということが明快に分かった」と指摘。首脳会談の結果をめぐり拉致被害者家族会が首相への反発を強めていることについては「今は内輪もめしている場合ではなく、日本が一体となって北朝鮮にあたっていくべきだ」と強調した。


[産経新聞(5月24日)より引用]

【編集長の目】
まさに心からの言葉だろう。拉致被害者の方々の身の上を考えると、運命というものを感じさせられる。個人では抗えない大きなもの。そんなものに巻き込まれてしまった時、人間は無力だ。同じ日本人として、今後も拉致被害者の皆さんを応援していきたい。


「本当にさ」
プロバイダー会社勤務 前田 智美(24歳)
拉致問題のニュースを見ると、自分が当たり前のように家族と一緒に暮らせていることに感謝せざるを得ません。特に、曽我さんのケースは本人もおっしゃる通り、小説さながらのややこしさ。絶対ハッピーエンドにさせる義務を、この国は忘れないように。

「拉致の被害者なのか」

大学職員 石井 涼子(24歳)

もしかすると曽我さんにとって拉致事件は夫と出会えた素敵な機会だったのかもしれない。日本で家族みんなで暮らすことが一番の幸福ではないかもしれない。日本の価値観で彼女の幸せを見出そうとせず、家族で話し合って最善の方法を選択して欲しいと思った。

「悪いのは北朝鮮」

iモードコンテンツ会社勤務 斎藤 滋(26歳)

ジェンキンス氏に対して、米国が特例を認めない、というのはしごく真っ当。彼が脱走兵であるのは、変わりないわけで。”自己責任”はあると思う。ただ、今の状況を作り出したのは、北朝鮮であって、人の人生をここまでややこしくしたことへの憤りを覚えます。

「彼女はまだ捕われの身」
大学院生 服部 圭介(26歳)
自分の家族だけは帰らず、夫の問題も深刻。私が彼女の立場なら会見で「家族と一緒に暮らしたいから北朝鮮に行く」と言うだろう。今や話は国家レベルで、たとえ彼女がそう思っていても言えないようになった。彼女はまた捕われの身なのだ。心から応援したい。

 

ニュース関心度合計(/20)

前田★★★
石井
斉藤★★
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