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2004年6月2日号(毎週水曜更新)

BSE、危険部位拡大

 家畜の疾病を監視する国際機関、国際獣疫事務局(OIE)は27日、パリで総会を開き、牛海綿状脳症(BSE)の国際安全基準見直しについて、病原体の異常プリオンが蓄積しやすい脳、脊髄(せきずい)、回腸の一部など特定危険部位の範囲を「腸全体」に拡大することを圧倒的多数の賛成で決めた。
 モツ料理の原料として腸を食材としている日本は「科学的根拠がない」として反対したが、押し切られた。
 28日に正式に決議を採択し新たな安全基準が発効するが、2国間貿易では当事国の合意が優先されOIE基準に拘束されない上、OIEが今回初めて認定した「暫定清浄国」(シンガポール、チリ、ウルグアイ、アルゼンチン)からの牛肉輸入には安全基準が適用されないことなどから、当面、日本国内のモツ料理用の腸の輸入には影響がない見通し。
 総会では、特定危険部位の禁輸対象となる牛を現行の生後「6カ月以上」から「12カ月以上」に緩和することも決めた。


[共同通信(5月28日)より引用]

【編集長の目】
科学的な根拠が無いと批判できる部分があるのなら、日本政府にはとことんOIEに意見していってもらいたい。やはり、臓物を食べない国と食べる国の意見は違って来るだろうし、真剣度も違うと思う。そこで、本当に危険があるのならしかたがない。しかし、自国の食文化も守る事を忘れてはいけないと思います。


「肝心な部分」
プロバイダー会社勤務 前田 智美(24歳)
臓物をこよなく愛する臓物ラバーズには辛いところです。当面は影響なしとのことですが、今後影響が出てこないとは言えない。美味くて安いってのがウリなのに、品不足で値上がりなんてした日には泣きそう。にっくきBSE、この病気の根絶を願います。

「安全第一」

大学職員 石井 涼子(24歳)

日本が、食品流通に波風が立つから規制拡大を恐れている、とするとそれはナンセンス。消費者は安全なものを食べたいんだから、腸全体が危ないと証明されているならばそれは禁止してほしい。各国、流通の利害関係に囚われず、科学的にもっと議論して欲しい。

「腸ならOK」

iモードコンテンツ会社勤務 斎藤 滋(26歳)

モツやホルモンなどはあまり好きではないので、とくには困らないので、別にどっちでもいいです。しかしこれが、牛全体だったら…。ちょっと怖いです。牛焼肉を一生食べないで長生きするか? それともリスクをかかえて闇焼き気肉か?真剣に悩んでしまいます。

「食べなくても結構平気」
大学院生 服部 圭介(26歳)
食べても平気か?それともダメか?の問題なのだろうが、私にとって牛肉はもう「食べなくても平気」になってしまった。食肉業者には申し訳ないが、ダメなら違うもの食べようよ、と軽く思うようになってしまった自分が恐い。美味しいものは他に山ほどある。

 

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