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2004年8月11日号(毎週水曜更新)

原爆の日、被爆から59年

 被爆59年となる「原爆の日」の6日、広島市中区の平和記念公園で「原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」(平和記念式)が開かれ、約4万5千人が参列した。秋葉忠利市長は平和宣言で、小型核兵器の研究を再開した米国や、テロが絶えない世界の動きに懸念を表明。被爆60年の来夏までを、核兵器のない世界の実現に向けた「記憶と行動の一年にする」と宣誓した。
 原爆投下の午前8時15分、遺族代表の保育園園長坂川豊和さん(38)=広島市安佐北区=と、子ども代表の市立幟町小6年平尾緒美(つぐみ)さん(12)が「平和の鐘」を打ち鳴らし、参列者全員で1分間の黙祷(もくとう)をささげた。
 核兵器をめぐる世界の状況に関して、米国の姿勢を「自己中心主義はその極に達した」と批判するとともに、北朝鮮などの核への依存に危機感を示し、「人類未曽有(みぞう)の経験であった被爆という原点」に立ち戻るよう訴えた。
 被爆地の取り組みとして、2020年までに核兵器を全廃させるため、世界の市民、都市とともに、来年5月にニューヨークの国連本部で開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議に働きかけていくと表明。日本政府には「核兵器廃絶のための世界のリーダー」となり、平和憲法を守って、戦争や核兵器容認の風潮をただすよう求めた。


[朝日新聞(8月6日)より引用]

【編集長の目】
イラクに自衛隊が派遣されている状態でこの日を迎えると、例年より感慨深いですよね。「軍隊と認めてしまえばいい」なんて、最近は言ってしまいがちだけど、こうして広島や長崎の歴史を思い出すと、簡単に軍隊なんて言えないのだという事に気づかされます。十年先も百年先も、戦争をよく考える機会として、この日は残り続けて欲しいと思います。


「夏が来れば思い出す」
フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)
この日になると、子供のころ祖母から原爆の話を聞いたことを思い出す。当時、祖母は母と広島市近くに住んでおり、直接的な被害はなかったものの、原爆のすさまじさを身をもって体験したということ。そんな祖母は91歳。平和とともに大事にしたい存在。

「はだしのゲンのトラウマ」

iモードコンテンツ会社勤務 斎藤 滋(26歳)

“被爆地“と言えば、一番に思いつくのは、広島。長崎と広島の決定的な差、それは「はだしのゲン」の有無と、原爆ドームと平和の像のインパクトの違いでは。小学校の授業で強制的に見せられたあのグロテクスクな映画は、今でも心しっかりと残ってます。

「被害国としてすべきこと」

大学院生 服部 圭介(27歳)

核兵器が小型化し、通常兵器も破壊力が増している昨今、「核兵器廃絶」というスローガンはあやふやなものになりつつある。唯一の被爆国日本が、全ての国で核兵器及び全兵器の縮小を呼びかけるリーダーとなってほしい。核先進国アメリカの言うが侭にならずに。

「たった59年」
フリー編集者 大塚 ゆきゑ(32歳)
灯ろう流しも平和祈念公園での黙とうも夏の風物詩で、原爆投下は教科書の中の出来事だ。それが静岡で生まれ育った、平和ボケした人間の実感である。しかし、まだ59年なのか。戦争が身近になったここ数年。ついこの間のことじゃないかと少し寒くなった。

 

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