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2004年8月11日号(毎週水曜更新)

日本アジアカップ優勝

 アウエーの洗礼に最後まで負けなかった。日本代表は後半20分MF中田浩二(25=鹿島)の決勝弾などで中国を3−1と破り、2大会連続3度目のアジア杯優勝を果たした。苦難の道を乗り越えたジーコ監督(51)は涙を浮かべた。これで来年6月のコンフェデレーションズ杯(ドイツ)出場権を獲得。日本代表は9連勝、12戦連続不敗(3分けを含む)と歴代最多タイ、今季13勝目は年間記録と記録ずくめ。通算19勝9分け7敗。MVPはMF中村俊輔(26=レジーナ)が獲得した。
 神様の目が潤む。たくましく成長した選手と抱き合い、6万観衆のブーイングも耳に入らない。「さあ、行くぞ!」。甲高い声を張り上げ、厳戒態勢の中で応援し続けた日本サポーター席へ選手とともに走った。逆境をはね返した分だけ涙があふれてきた。
 ジーコ監督「大変な戦いになるのは最初から分かっていた。困難を乗り越えて上り詰め、自分たちの力で克服した。優勝はその集大成。感動的だった」。
 中国入りしてから24日目。最後まで「敵地の重圧と洗礼」に負けなかった。
 ホスト国との頂上決戦。中国政府の発令で公安、北京警察など1万2000人の厳戒警備態勢が敷かれた。午後6時30分に選手を乗せたバスが到着した際は銃を構えた警察官に囲まれながらの入場と異様なムードに包まれた。
 日中の歴史的、政治的問題を背負っての大会でもあった。加えて圧倒的な不利な状況もあった。酷暑の重慶で4試合を戦い、済南−北京と1620キロの移動を強いられた。北京にいた中国と大きな格差。さすがにジーコ監督も厳しい環境に「つらいな」とスタッフに漏らした。中国報道陣からも「第2の日本代表」と皮肉られる。それでも中田英ら主力を欠くチームは結束を固めて頂点へ駆け上がった。


[(8月8日)日刊スポーツより引用]

【編集長の目】
中国人の反日運動に対して、ここまでバッシングした報道は今まで無かったのではないでしょうか。歴史を踏まえすぎて、逃げ腰になりすぎていた今までの報道よりは健全だと思います。報道が愛国主義を煽るのはもちろん問題ですが、バランスのとれた報道へのひとつの転機になる事件だと言えると思います。


「連日感動しまくり」
フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)
感動。W杯初出場を決めたときと同じくらい感動しました。個人的には中澤がMVP。あの体格で中東の選手とも一対一では負けないというのは心強い。準決勝で終了間際での同点ヘディングシュートには感極まりました。うれしい。本当によかったー。

「だからサッカーは面白い」

iモードコンテンツ会社勤務 斎藤 滋(26歳)

スポーツに政治を持ち込まない……、そんなきれいごとが通用しないのは、サッカーなら当たり前。文化や歴史、宗教、人種、地域、それぞれの人たちの背景がそれぞれの11人に託される。それもサッカーの醍醐味です。だから、完勝した決勝はとても嬉しい。

「大人な対応を」

大学院生 服部 圭介(27歳)

中国サッカーチームが日本で試合をすることがあったら、反対に、とても温かく迎えてあげましょう。そうやって国民レベルでの抗争心を抑えて行かなきゃ、ここで日本人が熱く反応したら止まらなくなりますから。マスコミも過剰報道で国民を煽らないでほしいです。

「ざまみろと叫ぶ私も同類」
フリー編集者 大塚 ゆきゑ(32歳)
五輪の壮行試合に行った。相手国の選手紹介の間、日本のサポーターはブーイングの嵐。集団で同じことをする彼らはとても楽しそうだった。中国人サポーターもきっと同じなんだと思う。日常を全部忘れて一つになる快感。その前では、モラルはもろく儚いのだ。

 

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