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2004年8月11日号(毎週水曜更新)

エイベックス騒動

 大手レコード会社エイベックスが3日夜、東京・日本橋兜町の東京証券取引所で同日付で新人事を発表。依田巽代表取締役会長兼社長(64)は、代表取締役を退任し、名誉会長に就任。代表取締役社長には創業メンバーの1人、小林敏雄常務(39)が昇任した。1日付で辞任した松浦真在人前専務(39)は執行役員に、千葉龍平前常務(40)は系列プロダクション「アクシヴ」の代表取締役社長に就任。2日夜に同社所属の歌手、浜崎あゆみ(25)が同社との決別宣言した効果か、2人は3日朝、同社グループに復帰することが内定していた。

 依田氏は辞任の理由について、「そろそろ若い人がやるべきだ」と力を込めた。退任した理由は、経営陣の若返りを図り、更なる活性化を促すためと説明した。名誉会長職となったため、日本レコード協会の会長職も辞任を申し入れたという。
 今回の騒動の根底には実務派の依田氏とクリエーターの松浦氏との経営方針の相違など、長年の対立があるとされていた。「クリエーターと経営者は理性、感性などで両極端にあるから」と報道されているような“対立”ではないことを強調した。しかし、自ら会長兼社長職の辞任届を出したのは「松浦と千葉が帰ってくるときに、私がいるとやりづらいだろうから、環境を整備した方がよかろう」と、わだかまりを認めるような言葉も思わず漏らした。
 2日夜に、浜崎あゆみ(25)ら同社所属歌手が松浦、千葉両氏らを支持する緊急コメントを発表したが、「関係ないといえばうそになる」とアーティストの移籍発言が、2人の復帰の理由のひとつであると認めた。やはり“あゆ爆弾発言効果”は絶大だったといえる。浜崎に関しては「2年ほど契約は残っている。移籍はマスコミが言っているだけ」と喝破したが、「動揺することはあったのかも」と思いやった。また、松浦氏には先月31日から「帰って来なさいよ」と依田氏自ら打診していたことも明かした。


[サンケイスポーツ(8月4日)より引用]

【編集長の目】
アーティストとレコード会社の人間の関係って、かなり親密なんですね。人気のある浜崎さんとは言え、ここまでの行動に起こすのは大変だと思います。それだけ信頼関係にあったと言う事なんでしょう。ビジネスより人情を元にした行動に、なんだかスカッとした気持ちになりました。


「上場企業とは思えない弱さ」
フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)
大変なのはこれから。浜崎あゆみさんも居づらくなるだろうし。それよりも浜崎さんに振り回される経営体質の弱さを浮き彫りにしたのが致命的。株主も見切りをつけるでしょう。上場企業としての安定性が見られるように、早急に事業計画を練り直す必要があります。

「上場には向かない」

iモードコンテンツ会社勤務 斎藤 滋(26歳)

どうしても人に強く依存してしまう業態。数人に脱退されたら、立ち行かなくなるような脆弱なビジネスモデルは上場企業としてどうかと思います。リスク管理はどうなっているんでしょうか?牛丼を売れないのに、どうにかやっている吉野家を見習ってほしい。

「商品が反乱」

大学院生 服部 圭介(27歳)

普通の企業と違って、レコード会社は「商品が意志を持つ」という点を経営陣がど忘れしていたんでしょうね。関係ないかもしれませんが、同じく経営側のいざこざが問題になっている野球界でも浜崎あゆみのようなことができないのかと思ってしまいます。

「浜崎あゆみは買いだ」
フリー編集者 大塚 ゆきゑ(32歳)
エイベックスの株主をきちんとお客さまとして敬い、謝罪する浜崎あゆみは商才にたけたビジネスマンである。彼女がいる限りエイベックスは堅実な株かもしれない。しかし松浦真在人のルックスがうさんくさすぎるよなぁ。39でその黒さはないだろ。

 

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