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2004年9月1日号(毎週水曜更新)

蓮池さん中大復学へ

北朝鮮による拉致被害者で、新潟県柏崎市の蓮池薫さん(46)が、拉致された昭和五十三年七月当時に在籍していた中央大学法学部に、関係者を通じて「復学願」を提出していたことが二十七日、分かった。中大は平成十年六月、本人の意思が確認できれば、復学を受け入れる方向で審議することを決めている。蓮池さんは「今秋から復学したい」としており、近く大学側が正式に審議し、二十六年ぶりの復学が実現する公算が大きい。

復学願は八月下旬、関係者を通じて、中大の金井貴嗣法学部長あてに提出された。蓮池さんは復学願の中で「子供の将来も考えて出した結論として、まず私自身が母校中央大学に復学し、親として一生懸命努力する姿を子供たちに見せたいと思います」などと理由を記している。

関係者によると、蓮池さんは今秋からの復学を希望。毎年十一月上旬に中大で開かれる学園祭「白門祭」を、今年は「中大生」として迎えることを望んでいるという。  両親は失跡後も学費を払い続け、休学手続きを取るなどしていたが、中大は学則に基づき、蓮池さんを除籍した。

両親は拉致問題解決の機運が高まり始めた平成十年五月、「息子が帰国できたあかつきには、何とか法学部の学籍を回復していただきたい」と中大に請願書を提出。中大側は翌月、法学部教授会で「本人に復学の意思があることが認められれば、受け入れる方向で審議する」ことを全会一致で決め、教授会の決定事項を学部長会が追認し、大学として復学のための実務的な検討に入る方針を決めていた。

[産経新聞(8月28日)より引用]

【編集長の目】
大学から失われた過去を、蓮池さんは取り戻そうとしています。その姿は、やっぱり 同じ日本人としてて心打たれるものがあります。しかし、「蓮池さんがなぜこんな努 力をしなければいけないのか?」と考えると、拉致事件に対する憤りが改めてこみ上 げてきます。拉致問題の完全解決、早くその日が来て欲しい。心から願います。


「回復の時間」
ポータルサイト勤務 高橋 明彦(30歳)
失われた時間の回復と同時に、学問という新たな「人生の目的」を持つ効果を考えると 「大学復学」は最適な選択肢だと感じます。願わくば時が経ち傷が癒えた時に、稀有な 経験の語り部として「特別講師」にも立って僕らに話を聞かせて欲しいなとも思いますね。

「先生にもなれるほど」

大学院生 服部 圭介(27歳)

蓮池さんの北朝鮮での経験や知識を持ってすれば、学生としてではなく教える側として大学に招かれても良いのではないでしょうか。拉致問題の完全解決に向けて、蓮池さんが持てる情報を語ることは世論を引きつけるという点で有効だと思う人もいるだろうから。

「もうやめよう」

iモードコンテンツ会社 斎藤 滋(26歳)

もう拉致被害者の方の人生に触れるのは、失礼な気がして。就職した、旅行へいった、全てが報道される気持ち悪さ。「拉致」というもう取り返しのつかない不幸にあいながら、やっと帰った母国では、常に好奇の目にさらされる。彼らに心やすらぐ時と場所を。

「一緒に学んでみたい」
フリー調査業 田中教之(28歳)
蓮池さんが復学できるというのは、日本に帰ってきて安心でき ると実感したからなのではないでしょうか?しかし、今の日本 の学生と一緒に勉強ができるのか?ちょっと心配ですが、あれ だけの経験をした方ですから、キャンパスでは人気を集めるで しょうね。

 

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