政府への要望1位は「医療・年金」 |
内閣府は4日、「国民生活に関する世論調査」の結果を発表した。「今後、政府はどのようなことに力を入れるべきだと思うか」(複数回答)との質問では、「医療・年金等の社会保障構造改革」を挙げた人が昨年調査より5・8ポイント増の67・7%で最も多く、ここ数年トップだった「景気対策」を上回った。
年金改革への不信感などから、社会保障制度に対する関心が高まっていることが浮き彫りになった。
調査は今年6―7月、全国の成人男女1万人を対象に実施、7005人(70・1%)から回答を得た。
「政府が力を入れるべき」項目では、「医療・年金等の改革」に次いで、「景気対策」58・6%(昨年比8・8ポイント減)、「高齢社会対策」49・8%、「雇用・労働問題」41・3%、「犯罪対策」37・0%が続いた。
内閣府は1998年以降の過去5回、同じ選択肢の調査を実施した。「景気対策」がトップを譲ったのは今回が初。「医療・年金等の改革」を挙げた人を男女別に見ると、女性72・9%、男性61・5%で、女性の関心の高さが目立った。
現在の生活に対する満足度については、「満足」が59・8%(同1・6ポイント増)、「不満」が37・3%(同2・3ポイント減)。日常生活での悩みや不安に関しては、「感じている」が65・8%で、1958年の調査開始以来、最高だった昨年より1・4ポイント減ったが、なお高水準となった。具体的な悩みでは、「老後の生活設計」が51・8%で最も多かった。
[読売新聞(9月4日)より引用]
【編集長の目】
決して景気問題が解決されたとしての、この結果ではないでしょう。景気(現在のくらし)が良くなければ、年金(将来のくらし)も心配になるのは当然。「現在も未来も不安だらけ!」と言うのが国民の正直な感情ではないでしょうか。しかし、今も未来も心配な世の中ってどうなのでしょうか。せめて未来には光を感じていたいです。 |
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「年金はもうあきらめた」 |
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大学職員 石井 涼子(25歳)
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年金改革法が成立して連日TV特集が組まれたおかげで、国民皆が高齢化社会の暗さを直視したと思います。もう避けては通れない道。あとは国が豊かになって年金負担が軽減されるのを期待するしかないので、私は景気対策に1票。力強い金融市場をよろしく。
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「それでも楽しみたい」 |
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プロバイダー会社 前田 智美(24歳)
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今回の調査によると、国民の多くは「老後の生活設計」が悩みで政府に「医療・年金改革」を求めているが、将来に向けての貯蓄よりも「毎日の生活を楽しむ」を選んでいます。「こっちは年金やら税金やら払ってんだから後は政府が何とかしろよ!」て感じ?。
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「私もそう思う」 |
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ソフトウェア開発会社 青木 泰子(31歳)
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年金問題は景気の動向に多大な影響を与えていると思う。将来の見通しがたたない状態は、みんなの財布の紐を堅くしてしまうはず。消費の回復なくして景気の回復なし!景気対策という観点からも、年金問題の解決は必須だ。国民が納得できる対策を早急に求む。
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「そりゃ老後は不安さ」 |
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フリー編集者 大塚
ゆきゑ(32歳) |
食いつぶすだけの生活はその中身よりも精神的にキツそうだ。「金は大していらない。普通に食べていければいい。だから国よ、何とかしてくれ」。国民の半数がそう思っているということか。まあ一番すがりたいのは、年金をなかなか納めない非会社員だけれども。
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ニュース関心度合計(/20) |
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石井★★★★★
前田★★★★★
青木★★★★★
大塚★★★★★
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