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2004年9月8日号(毎週水曜更新)

温泉学会、温泉法の見直し求め決議

 温泉の不正表示などが各地で問題になる中、温泉の研究者や旅館関係者らでつくる温泉学会(会長・保田芳昭関西大教授)の総会が4日、群馬県の草津温泉で開かれ、1948年に施行された温泉法の改正や正確な情報開示を求める決議を採択した。近く環境省や業界団体に要請する。
 決議は、源泉に何倍も水を加えても責任を問えないなどの温泉法の不備を指摘。モラル崩壊の根底になっているとしている。
 また、相次ぐ偽装で利用者の不信が広まり、温泉離れが始まっているとの認識を示した上で、偽装を黙認し許容してきた業界の古い体質を批判。利用者が実際に入る湯の成分や給湯方式などの情報を開示すべきとした。


[産経新聞(9月4日)より引用]

【編集長の目】
温泉は日本の文化であり、対諸外国で考えれば重要な観光資源だと思います。そんな大切なものを守るのが、一見して穴だらけの温泉法とはどう考えてもおかしいですよね。旅館の経営の問題だけではない、地方・国を挙げて解決すべき問題だと思います。


「貴重な時間に唯一の旅」
大学職員 石井 涼子(25歳)
せっかく取った休み、特別な思いをしたい。すべすべの温泉と時の食材。と…7月末に熱海の民宿に泊りました。洗練、豪華、美味とはかけ離れた宿でしたが、幻滅したかというとそんなことなく、温泉だけは本物だったんです(石鹸が泡立たず、熱い)。満足でした。

「温泉法との出会い」
プロバイダー会社 前田 智美(24歳)
初めて温泉法を読んで、ビックリ!地中から湧き出る水の温度が25度以上あれば、成分に関係なく「温泉」と呼べるのです。逆に、指定の成分を含んでいれば冷たい水でも「温泉」です。以前から問題視されていたそうですが、ここで一発ガツンと改正しなきゃ困る!

「天然じゃなくてもいいけど」
ソフトウェア開発会社 青木 泰子(31歳)
天然のものが人工のものより体に良いとは限らない。いかにも体に良さそうなドロドロの浴槽も、実は雑菌だらけかもしれない。利用者としては、天然であれ入浴剤であれ、安全で体に良いことが重要なのではないか。ただ、嘘の表記で利用者を騙すのは止めてくれ。

「変われない伊香保」
フリー編集者 大塚 ゆきゑ(32歳)
何年も前から伊香保は寂れていた。土産物屋の店先にあるものは数年越しの売れ残りと思われ、華やかなりし頃のやり方を変えようとしない。温泉法を見直すだけじゃ客は来ない。わかってるんでしょ?自覚しているのに変われないなら、もう、しょうがないよね。

 

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