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2004年9月15日号(毎週水曜更新)

ストは延期!プロ野球

 ひとまずストライキは回避された。労働組合・プロ野球選手会の古田敦也会長(39=ヤクルト)は10日、予定していたストのうち、11日と12日については行わないことを決めた。前日に続き、大阪市内の大阪国際会議場で労使による協議・交渉委員会が行われ、近鉄とオリックスの合併を凍結した場合のシミュレーションを行うことなど6項目で暫定合意。選手会側は、わずかだが近鉄が存続する可能性が出てきたと評価した。交渉期限は17日午後5時まで延びたが、古田会長に笑顔はなし。経営者側も合併凍結はないと発言するなど、18日以降のストも回避できるかは楽観視できない状況だ。
 古田会長の表情が、すべてを物語っていた。眉間にしわを寄せたまま、ニコリともしない。交渉は午前11時に始まり、午後4時19分に終了。11、12日のストは回避されたが、経営者側と合意に達したわけではなかった。会見後、隣の席にいた選手関係委員会委員長のロッテ瀬戸山代表から握手を求められると、首を振り、辞退した。「まだまだ何が起こるか分からないんでね」。会見中も、瀬戸山代表から「私たちの間には信頼関係がある」と同意を求められるように顔をのぞき込まれたが、うなづくことはなかった。


[日刊スポーツ(9月11日)より引用]

【編集長の目】
古田選手の必死さは伝わってくるのですが、球団側の必死さは伝わってきません。と言いますか、球団側にとっては、合併はそれほど切実な問題ではないんでしょう。しかし、そうした態度がファンのプロ野球離れという、最も最悪の事態を招くという事に気づいていないんでしょうか?


「ファンとして僕も応援」
ポータルサイト勤務 高橋 明彦(30歳)
心配。こと交渉となると球団首脳は一応百戦錬磨の元ビジネスマンたち。いつも野球してる選手たちに勝ち目は薄そうですが…でも今の球界は明らかに間違いなく「オカシイ」。正義は我にありと選手もとことん戦って、ファンもとことん応援して欲しい。

「海外流出の原因に」
システム開発会社勤務 大石 誠(30歳)
私見としては、ストしか武器の無い選手が一番の弱者。決行を匂わせつつ要望を取り入れるのが理想だけど、あまり脅威を与えられていないような…。来期の契約更新で海外リーグ挑戦者が続出したとしても、選手を責める気にはなれません。

「スト賛成」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
握手拒否に、古田選手の人として勇気に感銘を受けるとともに、密室に隠されてきたものの大きさを感じた。この状況で握手を求める安易さ、なし崩し的な志向、プロ野球の歴史と運営を担うにはあまりに未熟です。きっと選手の気持は伝わらない。ストは行うべき。

「マジやばいよ!」
フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)
古田選手に注目を浴びていますが、もうちょっと引いてこの問題をみると、子供たちにはどう見えるのでしょうか?はっきり言って。一連のゴタゴタが、子供たちの野球離れによりつながっていくような気がします。元野球少年として、本当に危機感を感じています。

 

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