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2004年9月22日号(毎週水曜更新)

韓国「核の平和利用四原則」

 韓国政府は18日午前、国家安全保障会議常任委員会を開き、核開発・保有を行わない意思の確認などを盛り込んだ「核の平和的利用に関する四原則」を決定、発表した。
 ウラン濃縮などの未申告実験が最近相次いで明るみに出て、国際原子力機関(IAEA)理事会でも討議されていることを受け、政府が核開発に関与しない意思を改めて強調し、国際社会の疑念を払しょくする狙いとみられる。
 四原則は、韓国政府の姿勢として、<1>核兵器を開発・保有する意思は全くない<2>核の(利用に関する)透明性の原則を確固として維持し、国際協力を強化する<3>核不拡散に関する国際規範を誠実に順守する<4>国際的な信頼を土台に、核(原子力)の平和的利用の範囲を拡大していく――となっている。
 記者会見した潘基文(パン・ギムン)・外交通商相は「四原則を国際社会に説明することで、政府の核の透明性に対する信頼回復に向け努力する」と強調。呉明(オ・ミョン)・科学技術相は、四原則で「核の平和的利用の拡大」がうたわれていることについて「今回の件で科学者の研究が委縮してはならない。次世代の原子炉などの未来志向的な研究は活発に行うという意味だ」と説明した。


[読売新聞(9月18日)より引用]

【編集長の目】
考えたら、日本の周りって核を保有や開発してる国だらけじゃないですか。日本にとって、まさしく今そこにある危機。切迫しているし、もっとしっかり考えるべき問題なんですよね。アジアの核問題。アメリカが、全部何とかはしてくれないですよ。


「韓国の国力」
大学職員 石井 涼子(25歳)
北朝鮮と隣り合わせの国だけに周辺国が韓国の核の取り扱いについて敏感になっている。そういう情勢をしっているはずの核開発者が申告せずに研究をするとは、なんともお粗末な話。研究の第1線を国がコントロールしきっていないという韓国の意外な一面を見た。

「隣国の不安」
フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)
なんか国際世論に向けての、「とりあえず策」のような気がして、素直に受け入れがたいです。ですが、この利用原則通りに核を使ってもらいたいと願っています。朝鮮半島で核戦争が起きる可能性も事実上あるわけで、なんともすっきりしない問題です。

「保有する恐怖」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
韓国はパワーバランス上、日本に似た立場にあると思う。隣国の脅威を抱えているが、米の庇護に頼らざるを得ない。北に対してだけではなく、庇護を緩める米への警告という意味もあるのではないだろうか。印パのような核保有合戦だけは避けたい。

「核の脅威のすぐ側で」
大学院生 服部 圭介(27歳)
「IAEAの査察」そんな言葉を聞いて北朝鮮関連記事かと思えば韓国。少し意外に思ったのだけど、核開発疑惑のある北朝鮮と長年緊張状態にあることを考えると意外さは薄れてくる。平和利用の為の研究の副産物として兵器ができぬようにしてもらいたい。

 

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