世界一の癒しロボット |
産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が開発し、「世界一の癒やし効果」と認定されたアザラシ型ロボット「パロ」が、同研究所が支援して17日に設立されたベンチャー企業「知能システム」(本社・富山県城端町、大川丈男社長)からリースで貸し出される。敬老の日の20日から高齢者福祉施設などを対象に受け付けを始める。
「パロ」は、体長約57センチ、重さ約2.7キロで、面触覚センサーや光センサーなど約30のセンサーを備えている。呼びかけに声を出したり、自分の名前を覚えたりする学習効果がある。なでられているのを感じてひれを動かし、まぶしいとまばたきするなどの反応も示す。
開発を始めた93年以降、徐々に改良し、現在は8世代目。つくば市内の高齢者福祉施設などに貸し出して「癒やし」効果の実証試験を重ね、02年には「世界一の癒やし効果」とギネスブックに認定された。
リース期間は3年間で、料金は月額1万2000円。年度内に900台リースする予定。来春には、個人向けの販売も始めるが、1台約30万円になるという。開発した同研究所知能システム研究部門の柴田崇徳主任研究員は「手作り部分が多いので、顔も一つ一つ違う。それぞれ別の名前をつけて親しんでもらえる」と話している。
[毎日新聞(9月18日)より引用]
【編集長の目】
お年寄りの中には、動物が好きなんだけど世話が出来なくなってしまった方や、動物と触れ合う事すら難しくなってしまった方も多いと思います。そんな方々にとって、非常に嬉しいロボットではないでしょうか。声をかければコンスタントに反応してくれ、どんな触り方でも好意的なリアクションをしてくれるなんて、絶対ロボットでなければ無理。こういう開発はどんどん続けていって欲しいですよね。 |
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「心の隙間は埋るのか」 |
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大学職員 石井
涼子(25歳) |
父方の祖父母は私たち家族と同居。母方の祖父母は2人暮し。同居する家族がいるいないで、元気のあるなしがこんなにも変わってくるのかと現実を見ている私としては、ペットや癒しロボットの効果を期待していない。心の隙間はやっぱり周りの人の愛情だと。
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「ロボットに癒されたくない」 |
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フリー調査業(弁護士補助) 田中
教之(28歳) |
でもやっぱり孫とか地域の小学生とかと接するのが一番だと思うんですが。今の高齢者のひとにロボットが受け入れてもらえるのか?心配です。個人的には、合理的なものや生産性の高いものがロボットに適していると思います。心の世界には来てほしくないです。
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「癒しの本質」 |
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葬儀関連派遣社員 浅羽
祐治(33歳) |
癒しという曖昧な表現の中身って、結局関係を築くことなのかと思う。人と関係することを放棄して、機械によってその効果をもたらすというのは怖い気もします。技術の進化が生身に近い効果を生み出しても、その真価からは遠ざかっているのではなかろうか。
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「お手軽な関係から癒し?」 |
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大学院生 服部
圭介(27歳) |
ロボットは便利だ。毎日の餌も必要なければ気が向かない時には放っておけばいい。いつでも癒してくれる。…でもそんなお手軽な関係から本当の喜びが生まれるのだろうか。手がかかっても孫や動物の方がお年寄りをイキイキさせるような気がしてなりません。
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ニュース関心度合計(/20) |
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石井★★★★★
田中★★★★★
浅羽★★★★★
服部★★★★★
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