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2004年9月29日号(毎週水曜更新)

高級化粧品が、売れ行き好調

 化粧水2万円、乳液3万円、スキンクリーム10万円――。スキンケア用を中心にした高級化粧品の売れ行きが好調だ。メーカーは、テレビCMをしないことで「高級感」を高めるなど、販売戦略にも気をつかう。1グラム当たりの価格が金より高い製品も売れている。
 コーセーは16日、最高級シリーズ「コスメデコルテAQ」の化粧水「リンクルエマルジョン」(1万2600円=価格はすべて税込み)を売り出した。同シリーズの価格帯は5000円〜9万円で、1万5000円前後の商品が売れ筋だ。テレビCMなどはせず、一部のファッション専門誌だけに広告を掲載するなど、マーケット戦略にも気をつかっている。
 資生堂の「クレ・ド・ポー ボーテ」シリーズ(5250円〜5万2500円)は肌荒れを防ぐ特許成分を配合。03年に約450億円を売り上げ、約60ある同社ブランドのトップに立った。先月21日にシリーズに加えた化粧水「セラムシネルジック」(2万1000円)と美容液「エサンスシネルジック」(3万1500円)は、購入者だけに、マッサージのサービスを提供している。
 ノエビアのスキンクリーム「スペチアーレ」は45グラム入りで10万5000円。1グラムあたりの価格が金の約1.5倍。成分を直径40ナノ(10億分の1)メートルの粒子状にして肌への吸収効率を追求した。昨年9月に売り出し、これまでに6億円以上を売り上げた。
 資生堂が約4000人を対象に毎年行っている市場調査によると、01年から03年にかけて、スキンケア化粧品購入数は全体では1%増だが、5000円を超える「高級品」では3.8%増えている。
 博報堂生活総合研究所の大内悦子・主任研究員は「海外旅行などにお金を使っていた20代後半〜40代の働く女性たちが、習い事など『自分への投資』に目を向けはじめている。若さを保つ『アンチエイジング』も究極の投資なのだろう」と話している。


[朝日新聞(9月25日)より引用]

【編集長の目】
ブランド品の売れ行き好調といいこのニュースといい、お金をかける所と、かけない所、の二極化が激しいです。特に女性は如実に。しかし、コマーシャルをしない化粧品が売れるなんておもしろい。それだけ、美の概念が個別化しているという事なのでしょう。十人十色の美しさ、って何かいいですよね。


「一番欲しいものは何ですか」
iモードコンテンツ会社 斎藤 滋(26歳)
お金? 名誉? 愛?…長生きもしたいですが、ただ延々と生きているだけでは、生き地獄になってしまいます。だから、不死は不老とセットでないと。加齢による衰えをお金で防げるなら、そんな素晴らしいことはありません。健康ブームの次はこれでしょうか?

「美への執着は不況に勝る」

プロバイダー会社 前田 智美(24歳)

最近また新しいコスメ情報誌が色々登場してますね。どれも似たようなもんだろうと思いつつも買ってしまう、私も化粧品ジャンキーです。さすがに10万のクリームはまだ必要ないと思いますが。まぁ、あさましく美に執着できるうちが女の華だと思っております。

「本当の勝ち組は」

大学院生 服部 圭介(27歳)

女の人って贅沢したくてたまんないんですね。「自分を磨く〜」とか「頑張ってる自分にご褒美〜」とかキャッキャッ言ってる自称セレブが目に浮かびます。高価なだけあって質はいいらしいけどね、安い化粧品使って美しいのが勝ち組なんだぜ、と言っておきたい。

「趣味と実益」
ポータルサイト 高橋 明彦(30歳)
「男には解らない世界」…にも見えますが、実はほとんど「趣味」の世界?と強引に理解してみました。例えば…男にとってのバイクや車みたいに、毎日愛車にワックス掛けたり続ける人もいますし…女性の化粧に似てますよね…って勘違い?(笑)

 

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