ヒトラー映画がドイツでヒット |
ドイツ国内の報道によると、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーを主人公にした映画「デア・ウンターガング」が、16日に同国内で封切りされてからわずか4日間でヒットチャート1位に浮上。19日の日曜日までの入場客は48万人に達した。
同国でヒトラーを中心に描いた映画が制作されたのは戦後初めてで、「事実を丁寧に積み重ねている」といった評価がある一方、「極右、ナショナリズムの台頭」の兆しと受け止める見方もある。
「デア・ウンターガング」は「破滅」や「滅亡」「陥落」などの意味。独裁者が自殺するまでの最後の12日間を描いたもの。
ヒトラー役の男優ブルーノ・ガンツの演技が「本物そっくり」との評判だが、歴史学者からは「ヒトラー時代の一部しか描いていない」などの批判もあり、賛否両論が出ている。
[日刊スポーツ(9月22日)より引用]
【編集長の目】
最近、近隣アジア諸国の抗日運動がいろいろと問題になる中で、日本人として、単純にドイツの過去への対応の仕方は気になります。過去に傷を持ったモノは、どんなささいな出来事も、批判の対象になってしまう事は現実としてきっちり踏まえて、その上で今を生きていくしかないのでしょうね。なにより批判に右往左往せず、自国できっちり過去に向き合う事が必要なのではないでしょうか。 |
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「魅力的な題材」 |
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iモードコンテンツ会社 斎藤
滋(26歳) |
現在ぼくらの持っている彼のイメージもある意味虚像なわけですし、"人間アドルフ・ヒラー"について詳しく知りたいですね。いいところもあった、という安易な擁護はいらない。ヒューマンドキュメンタリーとしてこれ以上の題材は他にでしょう。観たいです。
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「ヒトラー映画も見るわさ」 |
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プロバイダー会社 前田 智美(24歳)
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この映画のヒットと同時に、ドイツ国内の選挙でNPD(極右・国家民主党)が躍進したことも物議を呼んでいる。でも、この選挙ではPDS(民主社会党)も東西統一以来の最高の得票率を得たので、映画に結び付けて「極右化だ」なんて騒ぐのは行きすぎのような気が。
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「タブーを犯すと…」 |
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大学院生 服部 圭介(27歳)
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タブーが強いほど、それを犯した作品に興味を持ってしまうのが人の性。長年ドイツでのナチスアレルギーの反動で人気なのだと言われているそうですが、同じくタブーを犯した日本のバトルロワイヤルのように、子供達に変な影響がなければいいのですが。
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「娯楽化できる成熟さ」 |
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ポータルサイト 高橋 明彦(30歳)
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今思ったのですが「戦争の消化率」って映画で判断できるかも、と。日本は自虐的なくらいですし、米国もベトナムに限っては消化してる感じ。で、中国は希薄。北朝鮮は皆無。で、ドイツは…やっとヒトラーを客観視できたのか?と考えてみたり。面白い。
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斉藤★★★★★
前田★★★★★
服部★★★★★
高橋★★★★★
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