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2004年10月20日号(毎週水曜更新)

ダイエー、再生機構を活用

 経営再建中の大手スーパー、ダイエーは13日、独自に進めてきたスポンサー選定を断念し、産業再生機構に支援を要請した。主力取引3銀行が再生機構を活用しない限り金融支援を打ち切ると通告したことを受け、監査法人が04年8月中間決算を承認しない意向を伝えたため、再生機構抜きでは法的整理を回避できないと判断した。UFJ銀行が主取引銀行である大口融資先の再生機構による支援は大京に次ぎ2件目。再生機構にとっては過去最大規模の支援企業となる。ダイエーの再生機構活用による経営再建が固まったことで、大手銀行の不良債権処理は大きなヤマを越えることになる。
 同日夕、高木邦夫社長が中川昭一経済産業相を訪ね「(15日の)決算発表延期も考えたが、信用不安を招くので、(決算承認の条件である)金融支援継続のため(再生機構活用を)決断した」と伝えた。経産相も「民間としてのダイエーの判断を尊重したい」と語った。


[毎日新聞(10月14日)より引用]

【編集長の目】
過去二回の金融支援でも立ち直れず。もう、どうしようもないのでしょう。しかし、過去の金融支援の際、経営者の責任は問われないまま来ての、この事態。これで、税金が使われる事になったら、なんかやりきれない気持ちはあります。


「負の遺産処理」
大学職員 前田 智美(24歳)
ダイエーと言えば、不良債権問題企業の典型。再生機構活用はダイエーとしては苦渋の決断だったけど、ここから新たな企業再建の道が始まるのだから頑張ってほしい。そして、これが日本経済そのものの新たな時代への足がかりとなればいいのだけれど。

「これが経済問題の根幹」

フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)

正直銀行側はもっと早く強攻策に出ておくべきだったと思います。延しすぎた銀行側にも問題。その銀行側には今や話題のUFJの姿もあるわけで、日本の経済問題を象徴する出来事だと思います。ダイエーの負債問題にようやく取り組めるのはいいと思います。

「生活の中にあったもの」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)

幼い頃から買物といえばダイエーだった。中内さんは地元の成功者として学生時代は少なからず憧れていた。実家の近所にあったダイエーの巨大な店舗は、数年前に閉鎖された。ダイエーがなくなって人々の生活が変わったなら、それも中内さんの偉業なのだと思う。

「私の知ってるダイエー」
大学院生 服部 圭介(27歳)
古い遊具がならんだ屋上子供の国、うどんやカレー・ラーメンなんでもござれの中途半端な最上階食堂、活気のない洋服売り場…。これが私の近所のここ10年のダイエーの姿。再生機構が再生に失敗したら税金が使われる。全く不条理な話だ。

 

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