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2004年10月20日号(毎週水曜更新)

埼玉集団自殺事件

 埼玉県皆野町で男女7人が集団自殺しているのが見つかった事件で、このうちの1人とみられる東京都文京区の女性(34)が2度にわたり自殺系サイトで一緒に自殺する人を募集していたことが13日、分かった。
 同県警秩父署の調べによると、女性は9月22日に自殺志願者を募集。今月4日夜から5日にかけ、東京都奥多摩町で3人の女性とテント内で練炭自殺を図ったが、未遂に終わった。自殺を図る前の4日夜、友人に「インターネットで募集したら人が大勢集まったので、河原の近くで自殺する」と電話をしていたという。
 女性は2日後の6日にも、同じサイトに「男女問わずグループで実行したい。失敗した経験ある故、方法も手順も分かると思います」などと書き込み、再び自殺志願者を募集していた。皆野町の事件では、数人がそれぞれ車のドアノブと腕などをひもで結んでおり、同署は確実に自殺できるように図ったとみて調べている。


[読売新聞(10月13日)より引用]

【編集長の目】
何万という人が閲覧するサイトで、「心中」を呼びかけたらそれに答える人は何人かはいるだろう。それはわが国の自殺者数から言って、仕方が無い。問題は、そうしたサイトをどうするか?という事。さらなる対策は絶対必要。負の部分も含めてのインターネットです。我々も目をつぶってはいけません。


「死へ駆り立てるもの」
大学職員 前田 智美(24歳)
ネットで多数募集者を募る。リーダーシップをとって計画する。1度失敗しても、再度挑戦する。そこだけ見れば、この女性はかなりのバイタリティの持ち主に思える。なぜ、それが「死ぬ事」に向けられたのか?見知らぬ人と共に人生を終える、その魅力って何?

「不便なネットで我慢」

フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)

自殺を促した罪は重い。掲示板の管理会社も責任をとられるべきだと思う。HPを設置する以上、これよりももっと責任をとらせないと、ネットによる社会問題はますます深刻化する。ネット利用者が不便を感じても、この事件をきっかけに法整備が厳しくなることを望む。

「自殺者は救われない」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)

自殺者は個人的なものだと考えているかもしれないけど、自殺は遺族の一生を変えてしまいます。警察の霊安室に遺体を引き取りに行き、腐乱しかけた素っ裸の遺体に着物を着せるとき、自殺という罪の重さを感じます。自殺で救われたとは思えない現実があります。

「よいツールとして」
大学院生 服部 圭介(27歳)
いわゆる自殺系サイトと呼ばれるサイトをパトロールし、そこに集まる人に救いの手を差し伸べるような機関や団体がもっと多くできればいいなと思います。インターネットはそういう助け合いも手助けしてくれる素晴らしいツールであると信じたい。

 

ニュース関心度合計(/20)


前田

田中

浅羽

服部




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