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2004年10月20日号(毎週水曜更新)

体に埋め込むIDチップ

 患者の身元や病歴の照合に利用できる、腕に埋め込むタイプの米粒大のチップの販売を米食品医薬品局(FDA)が14日までに認可した。意識不明の状態で病院に運ばれても安心だとの利点に注目が集まる一方、プライバシー侵害を懸念する声も出ている。
 チップは、アプライド・デジタル・ソリューションズ社(フロリダ州)が開発した「ベリチップ」。注射器で皮下に埋め込み、チップに記録された16ケタのID番号を、微弱な電波を使って外からスキャナーで読み取る。このIDを使うと、コンピューターのデータベースに保存された患者の血液型や病歴、服用している薬などの記録にアクセスできる仕組み。
 同様のチップはペットの迷子防止用に広く使われている。


[共同通信(10月15日)より引用]

【編集長の目】
話としては合理的だと思いますが、自分の身に埋め込むと考えたらやっぱり嫌でしょう。アメリカではOKなんでしょうか?どうなんでしょう、周りのみんなが埋めていたら、やがて慣れてくるものでしょうか。うーん。この違和感何なのでしょうか。


「俺ってイケテルよね?」
大学職員 前田 智美(24歳)
出た、いかにもアメリカ的なSFチックな世界。こういう技術を実用化していく事に関しては右に出るものがいないですね。ADS社の社長曰く、医療目的以外にも「チップ移植を格好いいと考える若者を対象に売り出すつもり」だと。本当にいそうだな、アメリカなら。

「管理しすぎでイヤ」

フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)

痴呆症の老人とか、精神的に障害があり、公的にも取り組むひとだけでいいと私は思います。本人の情報はあくまでも本人のものなので、例え病院でも、そこまで管理するものではないと思います。チップは便利だけど、必要なものではないと思います。

「機械化人間への道」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)

感覚が古いのかもしれないが、人の手を離れることに怖さを感じます。患者に触れてそれらの情報を得るのが医師の能力だと思うのだが、それを機械に委ねてもいいのだろうか。信用に足る結果が蓄積されるまでは、安心よりは不安が勝ってしまいます。

「ついでに…」
大学院生 服部 圭介(27歳)
ついでに住所とか電話番号とかも記録してたら身元不明になることもないし、遺産の分け方や遺影に使って欲しい写真、好みの葬式スタイルも記録しておけば不測の事態の時も安心…。最近この種のテクノロジーに違和感を全く持たない自分が少し怖い。

 

ニュース関心度合計(/20)


前田
★★
田中
★★
浅羽
★★
服部
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