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2004年11月24日号(毎週水曜更新)

日朝協議の詳細判明

 平壌で先週、開かれた日本人拉致問題に関する日朝実務者協議の詳細なやりとりが十九日、政府の内部資料から明らかになった。北朝鮮側は高圧的に拉致問題の幕引きと、国交正常化交渉の再開を迫っているのに対し、日本側は終始防戦に追われ、「北朝鮮なりに努力がみられた」とする外務省の説明と、協議の実態とはかけ離れていることが浮き彫りになった。
 内部資料で明らかになったのは、日本側代表の藪中三十二アジア大洋州局長と北朝鮮の鄭泰和日朝国交正常化担当大使の会談(九日朝、高麗ホテル)と、馬哲洙・外務省第四局長(アジア担当)と藪中氏との会談(十日朝、同)の一部。いずれも北朝鮮側は「拉致を認めない決断もあった」(鄭氏)「関係改善に前提条件を付けるのはよくない」などと拉致問題の幕引きと国交正常化交渉の再開を強い姿勢で迫っていた。
 これに対し、日本側には拉致問題解決への強い姿勢はみられなかった。
 一方、日本側が持ち帰った横田めぐみさんの病院のカルテのコピーは、「現物」をその場でコピーしたわけではなく、北朝鮮側がいったん持ち帰り、「現物のコピー」として用意したものだったことも判明した。
     ◇
 詳報は次の通り。
 【九日】
 鄭大使 われわれには拉致を認めないという選択肢もあった。われわれのイメージが傷つくことを覚悟で(拉致を)認めた。日本はその決断を認識しなければならない。そうでなければ問題は解決しない。日朝関係の改善に前提条件をつけるのは良くない。一方的なやり方では問題は解決しない。お互いの協力が必要だ。双方がその意思をもてば解決できないことではない。
 藪中局長 ご発言に感謝する。お話を注意深く聞いた。


[産経新聞(11月20日)より引用]

【編集長の目】
学校の不良に、他の生徒と同じように毎日清掃する事求めるのか、それとも一日清掃したら不良の割に良くやったとするのか。話の規模は全然違うが、日本の対応としてこの二択がせまられているのではないでしょうか。いづれにせよ、不良に対してご機嫌を伺いすぎると、なめられる。これだけは確かです。


「誉めて伸ばす?」
大学職員 石井 涼子(25歳)
拉致被害関係者を思うと、北朝鮮を問い詰めたくはなるけれど、確かに閉鎖的な北朝鮮が国の大きな過ちを公に認めているのは評価に値するのではないかと思う。経済制裁して拉致問題に発展をという声もあるけど、相手を認め誉めるのも国際関係上必要なのかな。

「やるせないジレンマと怒り」

大学職員 前田 智美(24歳)

今日本は、とんでもない国を相手にしている。日本は腑抜けか?という意見もあるだろうけど、何しろ相手は普通じゃない。まともに話の通じる相手だったら、こんな馬鹿げた話、最初から有り得ないのだから。拉致被害者の方たちの事を思うと、苦しすぎる。

「付き合いきれん」

ソフトウェア開発会社勤務 青木 泰子(31歳)

情報を小出しにし、しかもその大半が嘘っぽい。完全に舐められてますね。この状況はいつまで続くんでしょうか。長引けば長引くほど、北朝鮮が嫌いになっていきます。拉致被害者は直ちに無条件で返させる。それまで国交正常化は不要。こんな外交、ダメですか?

「文句を持って進め」
フリー編集者 大塚 ゆきゑ(32歳)
終わったことはもういい。だから早急に次の協議の場を設けてほしい。合成写真疑惑やらニセ夫疑惑やら資料には疑わしいものが山盛りじゃんか。こんなんで終われるか。家族が拉致されて生死もわからなくて、そんな状態で納得できる家族がどこにいると言うのだ。

 

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