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2004年12月15日号(毎週水曜更新)

遺骨は別人

 細田官房長官は8日夕の記者会見で、北朝鮮が11月の第3回日朝実務協議の際に拉致被害者の横田めぐみさんの「遺骨」として提供した骨について、鑑定の結果、別人のものであると発表した。
 政府は「(小泉首相と金正日総書記が署名した)日朝平壌宣言の精神に反することは明らかで、極めて遺憾だ」(細田長官)として、北京の日本大使館を通じ、北朝鮮に厳重に抗議した。5月の日朝首脳会談の際に小泉首相が表明した25万トンの食糧支援のうち、まだ実施していない12万5000トンの供与は当面凍結する方針だ。拉致被害者家族連絡会は北朝鮮の対応に強く反発している。与野党からは経済制裁発動を求める声も強まっている。今回の鑑定結果は、今後の日朝交渉や北朝鮮をめぐる6か国協議の行方にも影響を与えそうだ。
 鑑定は、めぐみさん拉致事件を担当する新潟県警が11月下旬、帝京大法医学教室と警察庁科学警察研究所にそれぞれ依頼していた。同庁幹部によると、遺骨は火葬されていたためDNA(デオキシリボ核酸)を含む細胞が消失もしくは変質していた。鑑定は難しい状況だったが、同教室は「骨は2人分あり、いずれもめぐみさんとは別人」と結論付け、警察側の研究機関で最終的に確認したという。


[読売新聞(12月9日)より引用]

【編集長の目】
骨の状態が悪いので、鑑定不可能になるだろうと思っていたのかもしれないが、あまりにも軽率な北朝鮮の対応。こんな事をされて不快感を持たない日本人はいない。六カ国協議への影響もあるだろうが、経済制裁を視野に入れた対応を考える時期にきているのでは?


「どういう意図があるの?」
大学職員 前田 智美(24歳)
何十年も振り回されたうえ、この仕打ち。当然、経済制裁は避けられない。こうなることは、北朝鮮自身がよくわかっているはずなのに、なぜこのようなことをするのだろう?経済制裁をされても上の人間は困らないから、どうでもいいと思っているのだろうか。

「もう言い訳はできない」

フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)

別の人骨を入れたということに憤りを感じるとともに、日本の鑑定力のすごさを知った。テレビでは握手しただけで、DNA鑑定も可能なことを言っていたが、ここまで日本の技術力を見せ付ければ、北朝鮮も苦しいはず。いい加減、本当のことを教えてほしい。

「国益を考える」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)

国家間でこんな侮辱が許される訳ないのに、穏やかな協議が進んでいく。国家間には国益という指針しかなくて、拉致問題は両国の指針を覆すベクトルにはならないのだろうか。国交正常化することで日本に安全がもたらされれば、米は北朝鮮攻撃をやめるだろうか。

「もう茶番は懲り懲りです」
ポータルサイト勤務 高橋 明彦(30歳)
…いったいなんなんだ?安否を待ってる人に「偽モノの骨」を渡す、その神経。正直、最悪の行為。こんな敬意を微塵も払わない相手と我慢して「仲良くする」理由はどこにあるんだ?憤慨。再度距離をとり、制裁も辞さない強硬路線、僕は支持します。

 

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