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2004年12月22日号(毎週水曜更新)

日韓首脳会談

 小泉純一郎首相は十七日午後、鹿児島県指宿市内のホテルで約二時間、韓国の盧武鉉大統領と会談した。両首脳は、北朝鮮の核開発をめぐる六カ国協議の早期開催を目指す方針を確認。記者会見で首相は、北朝鮮に対する経済制裁について、「(日本人拉致問題の)誠意ある対応を求め、北朝鮮がどのような対応をするかしっかりと見極めないといけない」と述べ、慎重に対応する考えを強調した。そのうえで、「圧力というか、制裁の問題も考えていかないといけない」と述べ、北朝鮮の出方次第では経済制裁を発動せざるを得ないとの認識を表明した。
 首相が経済制裁の可能性について明確に言及したのは初めて。これに対し盧大統領は、首相の北朝鮮に対する姿勢を「理解し、支持する」と表明。会見でも「北朝鮮の対応に多くの日本国民は強い憤りの念を持っている」とする首相が、経済制裁には慎重姿勢を崩さないことについて「高く評価し、必要であれば側面から支援したい」と語った。同時に制裁が六カ国協議に影響を与える事態は避けるべきだとの考えを示し、首相に引き続き慎重な対応をとるよう求めた。
 一方、会談では盧大統領が小泉首相の靖国神社参拝に言及し、「日本側が判断されることを希望する」と間接的に自粛を要望した。ただ、会見で盧大統領は「歴史問題で韓国が日本に謝罪を求めることが日韓友好に役立つとは考えていない。韓国は日本国内の議論を見守る必要がある」とも述べた。これに対し首相は、「反省すべきは反省し、将来、ますます両国の友好関係を未来志向で構築していく」と応じた。
 経済分野では、日韓自由貿易協定(FTA)の来年中の妥結を目指すことで一致。現在は一日四往復の羽田空港−金浦空港(ソウル)間の直行便を、八便に増やす方向で合意した。 会談はノーネクタイで行われ、両首脳は、日韓首脳会談を「シャトル首脳会談」と名付け、年二回程度開催することでも合意した。


[産経新聞(12月18日)より引用]

【編集長の目】
対北朝鮮強硬論が加熱する日本の首に、鈴をつけにきたような印象。だいぶ距離が近づいてきたように思える日本と韓国だが、まだ本当の僚友とまではいかないよう感じる。北朝鮮という国は、韓国にとって遠くても一番近い存在なのだろうと思う。民族のつながりはやはり強い。


「韓国は役に立つのか?」
iモードコンテンツ会社勤務 斎藤 滋(26歳)
南北間では複雑な事情がありすぎて、韓国が対北朝鮮に対してのカードとしてどの程度有効かが、正直なところまったくわかりません。金銭的・軍事的に圧力をかけるなら、中国とかアメリカを使ってたほうがいいと思うんですが。やはりお互いに隣だから?

「北との溝を深めたかと」

大学職員 石井 涼子(25歳)

羽田発韓国便が増えた事はハッピーだったけど、それ以外は会談開催の意図が疑問。なんでこの時期にやったのか。北朝鮮と拉致について硬直状態の今、韓国を味方にしたら北との溝がますます深まると思う。北朝鮮は対日韓関係から孤立して暴走しないだろうか…。

「のんびり×3」

フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)

鹿児島の指宿というのんびりした環境での首脳会談。北朝鮮制裁に対する慎重路線の首相報告にものんびりしているなぁと感じました。このままでは、経済制裁の発動基準が不明確のままになってしまいます。しかし、世論もなんとなく、のんびりしているよな・・・。

「娯楽の力は偉大」
ソフトウェア開発会社勤務 青木 泰子(31歳)
今や韓国と日本はすっかり仲良しですね。最近は文化交流が特に活発で、決して一方的ではない健全な関係が築かれています。国民ひとりひとりがお互いの文化に触れ合い楽しむことが、国同士の友好な関係を後押ししているように感じます。

 

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