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2004年12月29日号(毎週水曜更新)

国家予算を家庭に置き換えると

 月収が52万円あっても、3分の2は過去の借金の返済と仕送りに消え、毎月40万円近くを新たに借金し続ける――24日に決まった2005年度予算政府案の歳入と歳出を、平均的な勤労者世帯(年収629万4000円)の毎月の家計に当てはめると、国の財政が、通常の家計では考えられない危機的な状況にあることがよく分かる。
 国の税収(44兆70億円)とその他の収入(3兆7859億円)の合計を、月収の52万4500円に置き換えてみた。
 夫婦が苦労して稼いだ収入は、住宅ローンなどの返済(国の予算では国債費)と田舎への仕送り(地方交付税など)で3分の2以上が消え、家族が生活費(一般歳出)に使える分は14万5500円しか残らない。
 支出を切り詰めようとしても、医療費(社会保障関係費)の伸びが止まらず、子供の授業料(文教・科学振興費)や台所のリフォーム費(公共事業費)などが加わって、出費額は月収を37万7400円も超えた。
 不足分はカードローン(国債の新規発行)で賄うことにするが、ローン残高(国債発行残高)は計7090万円に膨らむ。
 


[読売新聞(12月24日)より引用]

【編集長の目】
兆・億単位で借金の話をされるよりは、はるかに実感しやすいですよね。良い試みだと思います。実際の政治の場では、こんなに単純化して話せないのかもしれないですが、国民に痛みを伴わせるのであれば、このぐらい噛み砕いて説明して欲しいです。しかし、借金多いなぁ。


「いつ気付けるの?」
システム開発会社勤務 大石 誠(30歳)
以前見た「日本の借金時計」というサイトを思い出しました。(←興味があれば検索をどうぞ)社会保険庁などの横暴が行われるのは、自分のサイフだという自覚が無いからだろう。こうした提言はもっと取り上げられるべきだと思います。

「破産していないのが不思議」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)

わかりやすいですね。息子はニート。娘の彼氏の生活費や過去の喧嘩の賠償金、親が 酒場で暴れた飲み代や修繕費まで支払わされているのに、お母さんは家計簿を改ざん してブランド物の収集に散在しているというのが現状でしょうか。お父さん働き甲斐 がないね。

「夢見る借キングか?」

大学職員 前田 智美(24歳)

リアルで我が家がこんな状況になったら、確実に夜逃げすると思います。昔っから国の借金模様がヤバイということは周知の事実だったわけですが、一向に改善されるどころか悪化する一方。まさか、「宝くじが当たるかも」とか夢見てるんでしょうか!?

「財布の限界は?」
フリー編集者 大塚 ゆきゑ(32歳)
この手のニュースは毎年耳にするが、督促状が届くわけでもなく、無駄遣いした感覚 もなく、正直実感がわかない。この国の財布の限界はいつ訪れるのか?何だかんだ言って結局はなんとかなっちゃったりして。などとぬかす自分は進歩がないと反省……しないけど。

 

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