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2004年12月29日号(毎週水曜更新)

NHK不祥事検証番組

 一連の不祥事を受けて、海老沢勝二会長(70)が生出演したNHKの特集番組「NHKに言いたい」から一夜明けた20日、東京・渋谷の同局視聴者コールセンターには614件を超える意見が寄せられた。20日9〜17時までの集計で、ファクス、メールも含まれるが電話がほとんど。視聴者との応対時間はそれぞれが長く「改革案が具体的ではなかった」「説明が不十分」など批判的なものがほとんどだったという。
 番組の視聴率は関東地区6・5%、関西地区5・2%(ビデオリサーチ調べ)で、通常の番組並の関心度だったが、視聴者2万7500件の意見が寄せられていた。同時間帯ではTBS系ドラマ「夫婦。」の最終回が18・1%、日テレ系「行列のできる法律相談所」が17・9%と前4週から数字を伸ばした。
 一方、NHK職員による労働組合「日本放送労働組合」はこの日午前、同局で「視聴者の怒りをなぜ受け止めないのか」と題したビラ3000〜4000枚を職員らに配った。視聴者の信頼を回復し、受信料の不払いに歯止めをかける目的で作られた番組だったが、視聴者の怒りを収めることはできなかったようだ。


[スポーツ報知(12月21日)より引用]

【編集長の目】
検証番組は討論形式だったのですが、上手くまとめようとする局側の意図の中、鳥越さんら「そうはさせないぞ」という方々もいて良い意味でNHKらしくない番組でした。しかし、これで禊は終らないでしょう。こうした試みは続けていって欲しい。公金とも言える受信料で成り立っている放送局に必要なのは、なにより透明性だと思うんです。


「視聴者の声を聴け」
システム開発会社勤務 大石 誠(30歳)
NHKは民放を意識した番組制作に方針を切り替えましたが、今回のように内部事情が公になってくる事で、民間企業と同じスタートラインに立てたのかもしれません。健全運用に向かうためには視聴者の声を聴いて。クレームの中に視聴者の願いが込められているのだ。

「腹の虫を納める」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)

ナベツネさんが辞めたとき、野球ファンの心にはある種の安堵感が宿ったと思う。煮 えたぎった視聴者心理を収めるのはもはやトップの交代でしかなく、それをしないこ とが事態を頓挫させていると思う。みんな言い訳を聞きたいのではないだろう。

「払う気はしないけれども」

大学職員 前田 智美(24歳)

NHK不信の影響で、受信料を払わない人が増え続け、料金回収係の方たちがかなり辛い目にあっているというニュースを見ました。末端の彼らに当たってもしょうがないのですが・・・やるせない話です。NHK内部の方も、強気で上層部に食い付いて頂きたい。

「謝り方を学ぶ」
フリー編集者 大塚 ゆきゑ(32歳)
1万4千件の電話がかかってきたのに、「受信料は払わない」という声をカウントせず、614件の意見が寄せられたと報じたNHK。不祥事そのものではなく、中途半端にごまかす姿勢こそ致命傷だ。トラブルが起きた時の対処法を反面教師で教えてもらった。

 

ニュース関心度合計(/20)


大石
浅羽
前田

大塚




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