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2005年1月26日号(毎週水曜更新)

NHK番組改変問題

 NHK番組が政治的圧力で改変されたと朝日新聞が報じた問題で、NHKは二十一日、全十八項目にわたる公開質問状を同紙に送付した。質問状では、取材を受けた松尾武・元放送総局長が記事掲載後に事実関係の確認のため朝日記者に電話した際、記者から証言内容の調整を持ちかけられたなどとし、同紙の記事内容と取材手法を厳しく問いただした。一方、朝日は同日夜に記者会見し、NHKに提訴を前提に訂正と謝罪放送を要求する通告書を郵送した。
 朝日新聞の箱島信一社長と吉田慎一編集局長あての公開質問状では、朝日側に、記者会見による回答を要求している。
 この中でNHKは、松尾氏が一月九日に朝日記者に取材を受けた際、「安倍晋三自民党幹事長代理と中川昭一経済産業相にすでに取材した」と言われたのに、実際には二人に十日に接触しており、うそをついたとすれば取材倫理上、重大な問題と指摘した。
 また会見前日の十八日に松尾氏が朝日記者に事実確認の電話を入れ、「テープがあるなら聞かせてほしい」と求めたが、記者はテープの存在を明言しなかった。さらに、この電話で松尾氏が「記事は私の証言を歪曲(わいきょく)している」と抗議すると、記者が「ひそかに会えませんか」「証言の内容について腹を割って調整しませんか」「すり合わせができるでしょうから」と持ちかけたと説明。「取材結果を正確に報じた根拠あるもの」と主張するなら、なぜ調整の必要があるのかとただした。


[産経新聞(1月22日)より引用]

【編集長の目】
真実を追求していく事が、報道の役目。そうした報道機関の問題で、このように真実が明らかにならないとするならば、両社が国民の信頼を失う結果になるのは当たり前です。会長を辞任させようとどうしようと、真相の解明以外に信用を取り戻す方法はないと思う。


「報道の違いを楽しむ」
大学職員 石井 涼子(25歳)
問題解決は期待してない。NHKは国が、朝日はスポンサーや株主が。どちらも大きな後ろ盾があり多少なりともそれぞれに傾いた報道があるのではないか。だとしたら、信頼できる報道機関求めるのではなく、あらゆるメディアを駆使して報道の違いを楽しみたい。

「表と裏を諦観す」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
報道の表と裏がごっちゃになってます。商売は裏があるから表があり、それぞれが存在否定しては何もなくなってしまう。だから表で円満解決、裏でドロ臭い格闘をすれ ばいい。事実はひとつしかなくて、語れるはずの渦中の政治家にも哀しいかな裏が見えますねぇ。

「つまらん嘘つきになるな」

ソフトウェア開発会社勤務 青木 泰子(31歳)

朝日新聞側にとって、従軍慰安婦問題を追求することは正義であろう。一方、ナショナリズム無き日本を憂う政治家にとって、そのような番組は改変するべきものなのだろう。いずれも信念を持ってやっているのであれば、嘘などつかず堂々としていてほしいものだ。

「NHKの負け」

フリー編集者 大塚 ゆきゑ(32歳)

こういうことでは争い慣れている新聞社に軍配があがりそう。NHKは慣れていないぶん、ヒステリックにギャンギャン騒いでいる印象を受ける。政治家との関係を煙に巻こうとしているように見えなくもないし。騒げば騒ぐほどNHKが損をしそう。

 

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