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2005年1月26日号(毎週水曜更新)

全世界に自由を拡大する

 昨年11月に再選を果たしたブッシュ米大統領(58)の2期目の就任式が、20日午前11時半(日本時間21日午前1時半)からワシントンの連邦議会議事堂前で始まり、大統領は正午から就任を宣誓、その後の演説で「平和のため全世界に自由を拡大する」ことの重要性などを訴えた。
 就任式でブッシュ大統領は、チェイニー副大統領(63)に続いて宣誓。その後、約17分間の就任演説を行い、「我が国の自由の生き残りは、他の国々での自由の成功にますますかかっている。我々の世界における平和への最善の希望は、全世界に自由を拡大することだ」と述べ、自由を世界中に広めることによって米国の自由と平和を守るという、対テロ戦争の基本理念を強調した。
 演説後、大統領は連邦議会からホワイトハウスまでの約2.5キロをローラ夫人とともに車でパレードする。
 ワシントンでは19日にこの冬初めての本格的な雪が降り、街が真っ白に染まった。同時多発テロ後初めての就任式とあって、当局は警察と軍の計1万3000人を投入して、雪景色の中で空前の警備態勢を敷いた。


[毎日新聞(1月21日)より引用]

【編集長の目】
ちょっと前だったら「良い事言ってるなぁ」と思ったかもしれない演説も、今となってはその「自由」に胡散臭さを感じます。「押し付ける自由って、本当の「自由」なの?」と、全世界の人達が感じている事は確かだ。ブッシュ大統領は、もはや引き下がれないのだろうけど。


「自由って幸せなのかな」
大学職員 石井 涼子(25歳)
自由自由って各国にも自国のイデオロギーを選ぶ自由があるんだから、米が自国の主義を押し付けるのは矛盾かと。米の犯罪や離婚の多さを考えると自由だけが一番の価値観ではない、もっと違う価値基準がある!と思うがそれが何かはっきり提唱できないのが辛い。

「ジャイアニズム」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
今後とも各国に政治介入し、意に介さねば平和を崩すという宣言にも取れますね。 「平和」を「国益」、「自由」を「軍事産業」に置き換えるとわかりやすい。各国の 首脳の心配は、それでわが国をどうするつもりだ、ということ。やいジャイアン、みんな怯えているぞ。

「俺の自由」

ソフトウェア開発会社勤務 青木 泰子(31歳)

ものものしい警備の中、行われたブッシュくん就任式。演説中出てきた「自由」という言葉は、“Liberty”が15回、“Freedom”が27回。彼の頭の中は「自由」でいっぱいのようです。それが彼の「個人的な自由」でないことを祈るのみです。

「「自由」が怖い」

フリー編集者 大塚 ゆきゑ(32歳)

自由の名のもとに、また何かを企んでいそうなのが怖い。リバティーだのフリーダムだのって、自由の為なら戦争してもいいなんて誰も言ってないよ。世界は誰が一人の人間や一つの国を中心に回っているわけじゃない。時にはそう見えても、そうじゃない。

 

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