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2005年2月2日号(毎週水曜更新)

女性天皇の可能性

 小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」(吉川弘之座長)で、女性天皇の可能性を探る議論が始まった。「女性」の天皇は過去にも例があり、「天皇の地位の安定的継承」のため、委員がその「必要性」で一致するのは難しくないとみられるが、焦点の一つは「女系」の天皇を認めるかどうかだ。
 現在の皇室典範は皇位継承を「男系の男子」に限っている。「男系」とは男性天皇の子孫という意味で、男系継承が日本の皇室の伝統だ。
 小泉純一郎首相が「かつては存在した」と指摘した女性天皇は過去に10代8人いたが、いずれも男系で、前代の天皇や皇太子に先立たれたか、独身の女性皇族。女性天皇が即位後に産んだ「女系」が即位した例はない。


[共同通信(1月29日)より引用]

【編集長の目】
「開かれた皇室」という新しい皇室論も、様々な伝統の上に成り立っている事を忘れてはいけないと思います。なんでも新しくすれば良いというわけではない。最近、皇室は新しいことをする方向に寄りすぎていたようにも思えます。ここは、どうか慎重に議論してもらいたいです。


「慎重な議論を」
システム開発会社勤務 大石 誠(30歳)
当初は即反応で「女性天皇歓迎」だった身ではありますが、「男系男子としての天皇の「血」が薄れてしまいますがそれでもいいですか?」と聞かれると…悩んでしまいます。…前時代的だとは思う。しかし、今まで続けてきた事を守るのも必要。慎重な議論を期待します。

「歴史の重みにつぶされて」
大学職員 前田 智美(24歳)
これは単なる男女平等論でなく、神武天皇から125代に渡り継承され続けているY性染色体を絶やすか否かという大きな問題がある。とは言っても、ここ数年の雅子様の心労っぷりを拝見していると、「もう女性天皇認めようよ。」と言いたくなるのが人の心です。

「どうするかより誰が決めるか」

大学院生 服部 圭介(27歳)

時代に合わせて変化させるべきものと、時代の流れに関係なく伝統を固持すべきもの。私は「どちらを取るか」より「それを誰が決めるか」の方が興味があります。議論を重ねてもコンセンサスは得られそうにない。天皇陛下か、有識者か、はたまた有権者が決めるのか。

「譲れないこと」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(30歳)

「21世紀に何を今更」と最初感じましたが…そもそも天皇制自体が「形式と伝統に基づく共通幻想」と考えるなら、「形式的」な部分はどうしても譲れないかもね。存在自体が伝統と形式に拠ってるもの(相撲も同様)特有の状況も考えないとね。

 

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